口内炎とは...

口内炎とはどのようなものですか?

口の中にできるごく小さな潰瘍を一般に口内炎と呼びます。触れると激痛が走るのが特徴です。多くの場合、一週間ほどで完治します。風邪のひきはじめや、体力が衰えた時にしばしば発症します。一週間をこえても一向に治癒しない場合は他の疾患を疑います。

口内炎の中には非常に重症化される患者さんもいらっしゃいます。一番困るのはしょっちゅう再発し、あげくあちこちにいっぺんにできるタイプでしょう(再発生多発生口内炎)。こうなると、食事もできません。一つがやっと治ったら次がすぐできてしまう、そんなタイプです。

現代医学では、軽いステロイド剤を病巣に塗布する方法が一般的ですが、劇的に効く事はありません。最近、注目されている治療方法にEr:YAGレーザーというのがあります。ごく弱いエネルギーで患部を焼くのですが、比較的良い結果が得られています。また、痛みもありません。しかし、これらの治療方法はあくまで対処療法で、口内炎の再発を改善する事はありません。口内炎をしょっちゅう再発している患者さんたちにはある特徴があります。それは口の中がつねに火照っている状態ということです。こういう状態を「口中熱」といい、脾胃の不調と読みます。

漢方ではそのような状態の患者さんには熱を冷ます「清熱剤」という漢方薬を中心に全身状態を拝見しながら漢方薬を処方します。その結果、口内炎の再発が激減するケースも少なくありません。口内炎と他の疾患とを鑑別してもらう場合は大学病院や総合病院の「歯科・口腔外科」を受診します。しかし、口内炎を専門に扱っている病院、開業歯科医院は少なく、漢方を得意としている歯科医院を検索されたら如何でしょう。

【文責】医療法人社団ペリオ会 宮田歯科医院 漢方外来、院長:宮田 隆

気になる症状がある場合は、近くの病院を探しましょう

口内炎とは...は、歯科,小児歯科に相談しましょう。

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