膀胱結石 - 病院・医院・薬局情報

膀胱結石とは、尿路結石の一つで、膀胱のなかに硬い結晶ができる病気です。膀胱結石は、ほとんどが腎臓の結石が膀胱まで落下してきたもので、その他に膀胱内で発生してできたものの2種類があります。膀胱結石の患者さんの約95%が男性です。

膀胱結石の原因

膀胱内で結石が形成されるのは、尿路感染症や前立腺肥大症、尿道狭窄、神経因性膀胱などの泌尿器の疾患が原因で膀胱結石になりやすいと考えられています。

膀胱結石の症状

代表的な症状として下記があげられます。

●主な症状

・血尿がでる
・頻尿になる
・残尿感がある
・尿の流れが中断する
・排尿が困難になる
・腰背痛や側背痛がある
・下腹部が慢性的に圧迫感を感じる など

また、結石が尿路を通過する際や、膀胱を内側から攻撃するときには、かなり強い痛みを生じます。 さらに、膀胱結石に細菌が感染すると膀胱炎を引き起こしたり、結石の慢性的な刺激により尿路感染症を引き起こしたりすることもあるので、早急な発見と治療が必要です。

膀胱結石の治療法

10mm以下の小さい結石は、約8割が尿と一緒に排出されます。しかし、大きな結石で痛みなどの症状がある場合には、治療を行います。

治療法は主に体外衝撃派破砕術(ESWL)、経尿道的尿管砕石術(TUL)、開腹手術があります。

●体外衝撃派破砕術(ESWL)

体外から衝撃波を結石に当てて、結石を細かくする方法で、一般的によく行われています。

●経尿道的尿管砕石術(TUL)

内視鏡を尿道から挿入し、内視鏡の先端を結石にまで進めて、結石を直接観察しながら結石を破砕し、破砕された結石を体外に摘出する手術方法です。

●開腹手術

上記の治療が困難なほど結石が大きい場合には、膀胱を切開して結石を取り出す開腹手術をすることもあります。