髄膜炎菌ワクチンを接種可能な病院 - 病院・医院・薬局情報

髄膜炎菌感染症とは、髄膜炎菌という細菌が感染することで菌血症や敗血症、細菌性髄膜炎などを引き起こす病気です。

世界中では年間約30万人が発症して、そのうち約3万人が死に至る怖い病気ですが、現在日本での患者数は年間に数人程度と稀な病気となっています。

感染経路は?

鼻水やくしゃみなどによる飛沫感染で、髄膜炎菌が鼻、のど、気管の粘膜から体に入って、血液から髄液などへ侵入して炎症を起こします。

感染症にかかりやすい人は?

かかりやすい年齢は生後6ヶ月～2歳までの幼児と15～19歳位の青年といわれています。海外では学校やクラブ活動での流行も報告されています。

感染したらどんな症状がでるの?

1～14日の潜伏期間の後、下記のような風邪に似た初期症状があらわれます。

• 頭痛
• 発熱
• 嘔吐
• 首を動かしにくくなる
  など

その後急激に悪化して、

• 意識障害
• けいれん
• ショック症状
• 全身性出血
  などの症状があらわれます。

髄膜炎菌感染症は、ほかの細菌による髄膜炎などの病気と比べて、病状が急激に進行することが特徴で、発症後2日以内に5～10%が死亡すると言われています。 また、適切な治療を受けても、10～20%の割合で神経障害や手足の切断などの後遺症を残すことがあります。

感染予防には「髄膜炎菌ワクチン」

髄膜炎菌感染症を予防するのは「髄膜炎菌ワクチン」が有効です。
日本では平成27年5月から、任意でワクチンが接種できるようになりました。

以下の人はワクチン接種を行いましょう。

1. 髄膜炎菌感染症が流行している地域、特に「髄膜炎ベルト」と呼ばれるサハラ砂漠以南、セネガルからエチオピアにかけての帯状の地域に含まれるアフリカ中央部へ渡航する場合
2. 海外留学で入寮する場合(特に米国の学校では入学に際して接種証明を求められることが多い)