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逆流性食道炎の原因・症状・治療法と予防のポイントを解説

公開日: 2020年11月30日
更新日: 2024年12月02日

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陶山 和子医師
鳥取県米子市

逆流性食道炎とは

胃酸の増加や胃の内容物が逆流することが原因となり、食道の粘膜が炎症を起こし、胸やけなどの症状があらわれる疾患です。

原因

胃酸の増加や胃の内容物が食道に逆流することで、食道の粘膜が炎症を起こすことが原因です。胃の内容物の逆流は、食道と胃のつなぎ目の筋肉(下部食道括約筋)の緩みや、胃への圧力(腹圧)などによって起こると考えられています。これらを引き起こす要因には以下のようなものがあります。
 
〇 主なリスク要因

  • 激しい運動
  • 脂肪分の多い食事
  • 暴飲暴食
  • 就寝前の飲食
  • 肥満
  • 前かがみの姿勢(猫背など)
  • 喫煙
  • ストレス

など

症状

主な症状には、以下のようなものがあります。
 
〇 主な症状

  • 胸やけ
  • 口の中が苦い/酸っぱい(呑酸)
  • 胸の痛み
  • のどの炎症
  • 喘息

など

検査・診断

症状から逆流性食道炎が疑われる場合は、口 または 鼻から挿入する内視鏡検査で、食道の炎症の有無を確認します。

治療・治療後の注意

主な治療は「生活習慣の改善」「薬物治療」「外科的治療」です。

生活習慣の改善

胃の内容物の逆流につながる生活習慣を改善します。具体的には、肥満の改善や禁煙です。また、夜間に症状があらわれる場合は、就寝前3時間以上は飲食を控えることや、就寝時に頭を高くして寝ること(頭位拳上)が推奨されます。そのほか、脂肪分や糖分の多い食品、柑橘系の果物は胸やけの要因になるため、摂取を控えることも有効です。

薬物治療

主に、胃酸の分泌を抑える飲み薬が使われます。そのほか、食道の粘膜を保護する薬や、胃酸の働きを弱める薬、食道の機能を改善する薬、漢方薬などが使われることもあります。

外科的治療(噴門形成術)

一般的には、腹部に小さな穴を開け、内視鏡を挿入して行う腹腔鏡手術です。食道と胃のつなぎ目を、胃酸が逆流しない形状に締めなおします。
 
生活習慣の改善や薬物治療では改善しない場合や、薬物治療が長期に及ぶ場合、咳や胸の痛みなど、食道以外の症状がある場合は、外科的治療が検討されます。

予防

逆流性食道炎のリスク要因には、食事習慣や肥満、喫煙など、生活習慣と密接に関係していることが多くあります。そのため、健康的な食事習慣や肥満の改善、禁煙などで、生活習慣を整えることが予防につながります。

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医師紹介

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陶山 和子医師
鳥取県米子市
鳥取大学医学部卒業

長年、鳥取県内の医療機関に勤務し、地域医療に貢献。専門である消化器疾患や肝臓疾患、糖尿病などの生活習慣病をはじめ、心臓疾患や肺疾患など、幅広い分野の診療に携わる。日本消化器病学会指導医、肝臓専門医(日本肝臓学会)、総合内科指導医(日本内科学会)、プライマリ・ケア指導医(日本プライマリ・ケア連合学会)。専門分野は生活習慣病、消化器疾患をはじめとした内科一般。