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数日前からの「胸が痛い」の原因は?受診はするべき?

公開日: 2025年12月23日
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数日前からの「胸が痛い」について寄せられた相談から、原因や何科を受診すべきかなど、医師の回答をご紹介します。

数日前からの「胸が痛い」…原因は?

寄せられた質問から多く疑われた原因には、以下のような疾患などがありました。

疑われる疾患など

胸痛
肋間神経痛
逆流性食道炎
疼痛
気管支炎
など

また、「胸が痛い」「呼吸が苦しい」に加えて、約1割の方が「動悸がする・息が切れる」といった症状を訴えていました。 

受診は必要?

医師の回答のうち、約9割で「最寄りの医療機関での受診」が推奨されました。

受診を推奨される診療科として多くあがったのは、以下の診療科でした。

推奨される診療科

内科
呼吸器内科
整形外科
循環器内科
消化器内科
など

以下からは、実際にあった質問と医師からの回答を紹介します。

胸の奥が痛む

20代・女性20代・女性 のアイコン

一昨日から笑うと胸の中央左寄りに痛みがあります。

表面ではなく中で、表面を押しても痛みはありません。息を深く吐く時もズキズキとした痛みで、左向きで横になると常に軽い痛みがあります。

立っていて笑ったり深呼吸をしなければ痛みはありませんが、痛みから左腕に違和感がある時もあります。

最寄りの診療所・クリニックで整形外科の受診を推奨します。

神経内科の回答神経内科の回答 のアイコン

部位から肋間神経痛が考えられます。

特に、神経痛の痛み方はずきずきする痛み方が特徴で、他に電気が走るような痛み、針で刺されるような痛み、などと表現されることもあります。症状から内臓由来ではないように思います。

悪い疾患ではないので様子見でも良いですが、痛みもある程度強く日常生活に支障あれば、まずは近所の整形外科を受診すると良いですよ。

最寄りの診療所・クリニックで整形外科または内科、呼吸器内科の受診を推奨します。

内科の回答内科の回答 のアイコン

笑う、深呼吸などは、呼吸筋に負荷がかかった際の強い痛みですので、肋間神経痛、肋軟骨炎などの筋骨格系の痛みの印象です。

上半身を狭い空間で、左右に捻るような動作を控えて、痛み止めの塗り薬などで様子をみて、良くならない場合には、整形外科を受診されると良いと思います。

呼吸がしにくく深部に痛みがあれば、気胸の可能性があります。その際は、内科か呼吸器内科を受診されてください。

最寄りの診療所・クリニックで整形外科または呼吸器内科、呼吸器外科の受診を推奨します。

整形外科の回答整形外科の回答 のアイコン

外傷などの誘因となるものがないのでしたら、「胸の中央左寄り」の部分は肋骨と胸骨のつなぎ目の部分なので、そのあたりの筋肉や関節の部分での炎症ということになります。

「笑う場面と息を深く吐く時痛みがある」というのは胸郭の運動で影響するということを示していると考えます。

「表面ではなく中で、表面を押しても痛みはない」こちらも、深部の組織の炎症を示す症状であると考えます。

受診すべき専門診療科は、整形外科もしくは胸部外科・呼吸器内科となります。なるべく早めに受診していただいた方が、早期改善につながるものと思われます。

食べ物を飲み込むと胸が痛む

30代・男性 30代・男性  のアイコン

2、3日前から左胸部に違和感と痛みがあります。

特に食べ物を飲み込んだ時に胸が痛くなったり、飲み込みにくい感覚が常にあります。

大きく息を吸い込んだ時などは痛んだりはしません。

最寄りの診療所・クリニックで消化器内科の受診を推奨します。

内科の回答内科の回答 のアイコン

喉の詰まるような感じや、食事の内容が、食道を通過していくことに対する違和感などは、喉咽頭異常症、逆流性食道炎、胃食道逆流症、機能性ディスペプシアなどで生じるかと思います。精神的なストレスや疲労蓄積なども悪化要因になります。

消化の良い温かいものを食べるようにお心がけになり、消化器内科で治療をされるとよいと思います。

平常通り(様子をみる)を推奨します。

内科の回答内科の回答 のアイコン

記載いただいた情報で考える限り、軽度の食道炎かもしれませんね。

また、病変は無くても気圧の影響でこういった症状が出ることもあります。

いずれにせよ、自然治癒する可能性が高いと思われますので、このまま経過を見られてはいかがでしょうか?

受診されるとしたら、消化器内科がよろしいかと思います。

    最寄りの診療所・クリニックで消化器内科の受診を推奨します。

    整形外科 の回答整形外科	の回答 のアイコン

    飲み込む時に食道の炎症部分に食べ物が擦れて痛むのでしょう。おそらく、「胃食道逆流症」があるのだと思います。

    「胃食道逆流症」とは、胃酸が食道へ逆流することにより胸やけや呑酸(酸っぱい液体が胃から口のほうへ上がってくる)といった不快さを感じる病気です。

    生活習慣の面では、前かがみの姿勢、腹部の締め付け、肥満、喫煙は避けると良いでしょう。食事面では、食べ過ぎ、就寝直前に食べること、油もの・甘いものの多い食事、アルコール、チョコレートなどを極力避けるのも良いと思います。

    症状が続くようでしたら、消化器内科で診てもらうと良いでしょう。

    息を吸うと胸が痛む

    30代・男性30代・男性 のアイコン

    2週間前から1日10回ほど咳が出始め、2日前から激しい動きをしていると、息を吸う時に左の胸が痛みます。発熱などもなく、安静にしている時は何も症状はありません。

    自宅で安静を推奨します。

    呼吸器外科の回答呼吸器外科の回答 のアイコン

    現時点で疑われる病名は風邪などの感冒に伴う軽い気管支炎だと思います。

    相談者様は発熱などの症状もないとのことですので、治療方針としては十分な栄養と睡眠をおとりになることが推奨されます。

    症状があれば市販の総合感冒薬をご使用になっても良いですが、お仕事は2~4週間程度は避けるべきです。

      最寄りの病院で呼吸器内科の受診を推奨します。

      内科の回答内科の回答 のアイコン

      胸膜炎、気胸、気管支炎、肺炎、肺膿瘍、肋骨骨折、肋間神経痛、不整脈、心臓神経症、特発性胸痛などを考えます。

      念のため循環器内科専門医と呼吸器内科専門医を受診して心電図やレントゲンなど一通りの診察を受けて確認しておくことが大切です。

      心臓・肺に異常が無かった場合は、骨や筋肉や神経からの痛みの鑑別に整形外科専門医への受診をするとよいかと思います。

      右胸上部がズキズキ痛む

      40代・女性40代・女性 のアイコン

      はっきり時期は分かりませんが、右胸の上部がズキズキ、たまにビキっと痛くなります。

      痛みの長さは5分くらいで、触っていると痛みが和らぎますが、離すとまた痛くなります。しこりや腫れ等は感じません。息苦しさもなく、放っておけばいつの間にか痛みがひいています。またふとした時に痛みが出て、それの繰り返しです。

      最寄りの診療所・クリニックで消化器内科または整形外科の受診を推奨します。

      内科の回答内科の回答 のアイコン

      圧迫で痛みが軽減する、痛みの持続時間が5分程度のようですので、肋間神経痛、逆流性食道炎での症状などの可能性があると思います。

      ご年齢や、以前から下腹部痛もあるようなので、胃腸の機能低下での胃の内容物が、食道に逆流するのが多いのではないでしょうか。

      無理のない有酸素運動を意識して多くされる、消化の良い温かいものを食べるなどの対応で、良くならなければ、消化器内科を受診されるとよいと思います。

      また上体をひねった場合に痛みが強くなる、気圧変化などで痛みの増強があれば、肋間神経痛の可能性がありますので、この場合には整形外科を受診されるとよいと思います。

      最寄りの診療所・クリニックで整形外科の受診を推奨します。

      内科の回答内科の回答 のアイコン

      赤く腫れていたりするようでもありませんし、痛みが時々ビキっと来るようですから、考えやすいのは、肋間神経痛のような病気ですね。

      肋骨の下にある肋間神経が、身体の動きなどに伴って、痛みが出てしまう病気です。

      息苦しさや、動悸なども無いようですから、心臓や肺などの内科的な病気よりは、胸壁と言う胸そのものの痛みのようですから、整形外科での診察が有用ではないかと思います。

      最寄りの診療所・クリニックで婦人科の受診を推奨します。

      小児科の回答小児科の回答 のアイコン

      年齢的に女性ホルモンが減少していく時期であり、胸痛はその影響ではないかと思われます。婦人科を受診して下さい。

      心臓から喉までズキズキ痛む

      10代・女性10代・女性 のアイコン

      心臓のあたりがズキズキ痛み、喉の方まで痛くなる時があります。すぐ収まる時もあれば長く続くこともあるので、心配です。

      この症状がなんの症状なのかもわからないので不安で相談させていただきました。

      最寄りの診療所・クリニックで循環器内科または消化器内科の受診を推奨します。

      循環器内科の回答循環器内科の回答 のアイコン

      逆流性食道炎などの消化器疾患で、胸痛と喉の痛みがでることがあります。

      狭心症の循環器疾患では、咽頭・左肩に痛みを伴うことがあります。

      まずは循環器内科に受診し、狭心症の可能性を除外しましょう。

      狭心症でなければ、消化器疾患の可能性がありますので、消化器内科に受診してください。

      最寄りの診療所・クリニックで循環器内科の受診を推奨します。

      循環器内科の回答循環器内科の回答 のアイコン

      心臓神経症と思われますが、逆流性食道炎の可能性もあるかもしれません。

      痛むときは市販の制酸剤を飲まれて、変化があるかを見てはいかがでしょうか。駄目でしたら、念のため循環器内科を受診してみてください。

      胸の痛みが移動している

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      3日前の夜に、左脇の下前面が痛いと感じ、翌朝から左胸上部、昨夜からは左肩甲骨上部(脇の下のあたりの高さ)に痛みを感じます。痛みは鈍痛で我慢できる程度ですが、持続する痛みです。胸は息を吸っても痛くはありません。

      最初は脇の下、次に胸上部、今は肩甲骨上部と一番痛みを感じる部位が移動してる感じもします。

      何科に受診すればよいでしょう?

      最寄りの病院で整形外科またはペインクリニック内科の受診を推奨します。

      内科の回答内科の回答 のアイコン

      左側の狭い部位の痛みであることから、肋間神経痛をまず考えます。

      痛みの程度が軽く、緊急性には乏しいため整形外科専門医ないしペインクリニック科への受診が適切かと思います。

      この場合、ブロック注射が効果的な可能性があります。

      最寄りの診療所・クリニックで整形外科または脳神経内科、皮膚科の受診を推奨します。

      形成外科の回答形成外科の回答 のアイコン

      肋間神経痛などの可能性はかなり高いと思います。

      呼吸の苦しさがあるようであれば呼吸器内科で 診察を頂いた方がいいと思いますが、それらがないとなればやはり整形外科受診してみていただくのが良いのではないでしょうか。

      ただ、無視できないのが帯状疱疹の可能性です。もし痛みの場所に一致して皮疹が出現するようであれば早めに皮膚科を受診してください。

      適切な時期に抗ウイルス薬を使用しないと痛みの後遺症が残ることになります。

      最寄りの診療所・クリニックで呼吸器内科または整形外科、皮膚科の受診を推奨します。

      消化器内科の回答消化器内科の回答 のアイコン

      呼吸を大きくしても痛みが出ないということは 胸膜の痛みではなさそうに思います。

      痛い場所にぶつぶつは出ていないでしょうか。

      痛い場所に一致してぶつぶつの湿疹が出てきているようであれば、帯状疱疹というヘルペスウイルスの再活性化による痛みの可能性があります。

      初めは痛みしか出なくて後から湿疹が出てくることが比較的多いですので、湿疹が出てこないかどうか注意して様子見てください 。

      湿疹が出てくるようであれば帯状疱疹ですので早々に皮膚科受診されることをお勧めします。

      帯状疱疹というのは 早めに対処しないと痛みが長期間何ヶ月にも及び残ってしまい、ひどい痛みに悩まされる可能性があります。

      それほど強い痛みでなければ基本的には経過観察でも良いのではないかと思います。

      体を動かすと胸が痛む

      40代・男性40代・男性 のアイコン

      体を前後に動かした時に胸の中央部に痛みがあります。何かの病気でしょうか?普段は痛みがありません。

      最寄りの診療所・クリニックで整形外科の受診を推奨します。

      神経内科の回答神経内科の回答 のアイコン

      動かしたときに痛むのであれば、肋間神経痛や肋軟骨炎などの肋骨疾患だったり、胸骨の炎症などがあるのかもしれません。いずれにしてもまずは整形外科的な疾患と考えるのが自然かと思います。

      痛みが続くようでしたら近所の整形外科を受診すると良いですよ。

      最寄りの診療所・クリニックで整形外科の受診を推奨します。

      内科の回答内科の回答 のアイコン

      痛みの原因として最も可能性の高いのは胸骨、あるいは胸肋関節(肋骨の付着部関節)ということになります。

      無理な姿位を取る、打撲する事などが原因であることが多いのですが一時的であることが多く、様子を見ていてよいと思います。

      「普段は痛みがありません」との事ですので、内臓(食道、肺、心臓)由来の痛みは考えにくいようです。

      ※本記事は、病院なび医療相談サービス「医療Q&Aなび」に一般の皆様から寄せられた健康・医療に関する相談に、医師が回答した内容を元に構成しています。回答内容は相談者からインターネット経由で寄せられた内容のみに基づき医師が回答した一事例です。通常の診察で行われるような、相談者の感じている症状・状態の詳細の聞き取りや観察などのコミュニケーションに基づく正式な診断ではなく、あくまで「一般的な医学的情報」を提供しています。症状の現れ方・原因・経過には個人差があり、記事内容がすべての方に当てはまるとは限りません。気になる症状がある場合、突然の悪化・呼吸困難・意識の変化など緊急性が高い場合は、自己判断せず早急に医療機関へご相談ください。