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1か月以上前から だるい・倦怠感がある 原因は?受診はするべき?

公開日: 2025年03月18日
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1か月以上前から「だるい・倦怠感がある」と寄せられた相談から、原因や何科を受診すべきかなど、医師の回答をご紹介します。

1か月以上前から だるい・倦怠感がある…原因は?

寄せられた質問から多く疑われた原因には、以下のような疾患などがありました。

疑われる疾患など

  • うつ状態/うつ病
  • 不安障害
  • 睡眠障害
    (不眠症、過眠症、睡眠リズム障害 など)
  • 心療内科系/精神科疾患
    (適応障害、自律神経障害 など)
など
質問には、「だるさ・倦怠感」に加えて、2割~2割半ば程度で「気が滅入る・憂鬱」「疲れやすい」「起きられない・いつも眠い」、1割半ば程度「寝られない・不眠」「不安が強い」「ストレスを感じる」症状がありました。

受診は必要?

医師の回答のうち、9割程度で「最寄りの医療機関での受診」が推奨されました。

受診を推奨される診療科として多くあがったのは、以下の診療科でした。

推奨される診療科

以下からは、実際にあった質問と医師からの回答を紹介します。

倦怠感が何か月も続く 原因がわからない

20代・女性20代・女性 のアイコン

私の28歳の娘について相談です。5か月前から「身体がだるく、寝ても寝ても眠い」「土日はずっと寝ている」「仕事中もだるい、眠い」「1日の中で体調に波がある」「仕事で人と喋ったり、打ち合わせをした後、どっと疲れる」「調子の悪いときは、頭がぼーっとしたり、喋りづらい感じがする」「ふくらはぎに違和感」「目、目の奥が痛い」「気温差がしんどい」といった訴えがあります。これらの症状は、春になるにつれ少し軽減されましたが、残業が続くと、疲れてまた体調が悪くなります。

1か月ほど前に総合病院で検査をしましたが、原因はわかりませんでした。血液検査と尿検査の異常なし、甲状腺や膠原病、リウマチ、感染症の項目も異常はありませんでした。頭部MRIや肺のレントゲン、腹部のCT、睡眠時無呼吸の検査も、どれも異常はありませんでした。これ以上調べるところはないくらい検査はしたと言われるのですが、だるい、疲れる症状はなくならないので不安です。

最寄りの診療所・クリニック または 病院の「心療内科」または「精神科」受診を推奨します。

消化器内科医師の回答消化器内科医師の回答 のアイコン

倦怠感が何か月も続いているとのことですね。ホルモンや膠原病など、内科的疾患はほとんど検査されているようでありますが、うつ病などの精神疾患については診察を受けていないでしょうか。まだ精神科を受診されていないようであれば、うつ病に代表されるような精神疾患でも倦怠感持続することがあり得ますので、心療内科や精神科の受診もご相談してはいかがでしょうか。

原因不明の倦怠感 怠けや甘えでしょうか

30代・女性30代・女性 のアイコン

原因不明の不調や倦怠感が半年ほど続いています。何をするにもやる気が出なくなりました。少し前までは、ひどい頭痛やめまい、立ちくらみ、耳鳴り、耳の閉塞感などの症状がありましたが、今はそれらの症状はありません。ただ、倦怠感と無気力だけが残りました。

家事や入浴、歯磨きなども面倒に感じます。会社に行きたくなく、仕事を休むまでになってしまいました。毎月1週間ほど休んでいます。

身体がきつくなるのは決まって生理前なので、PMSかと思い1か月ピルを飲みましたが、効果を感じられませんでした。

うつなのか、自分の怠けや甘えなのか、わかりません。脳の病気などの可能性もあるのでしょうか。

最寄りの診療所・クリニックの「内科」または「心療内科」「精神科」受診を推奨します。

脳神経内科医師の回答脳神経内科医師の回答 のアイコン

まず否定しておきたい疾患としては、甲状腺機能低下症です。甲状腺ホルモンは、主に身体の代謝を司るホルモンであり、体温を発生させたり、精神的に活気のある状態にしたり、代謝を活性化させるなどの効果があります。過剰な場合は、体重減少や頻脈などにつながります。このホルモンの分泌が減少すると、逆のことが起き、活気が出ない、意欲がわかない(うつ状態に近い)、体重が増える、むくむ、体温が低下するなどの症状や、コレステロールの値が急上昇をきたします。

診断については比較的容易で、血液検査で甲状腺ホルモンの値や甲状腺ホルモンの分泌を促進するホルモン(TSH)を測定することにより可能です。ですので、まずは近所の内科クリニックを受診して、血液検査をしてもらうとよいですよ。

異常がなかった場合は、やはりうつ病や適応障害などの精神的な要因の可能性が高まります。その場合は、近所の精神科や心療内科クリニックを受診するとよいですよ。カウンセリングなどの有効性が期待できますし、軽い抗うつ薬や抗不安薬の内服治療により症状改善の可能性が十分に期待できると思います。

平常通り(様子を見る)

内科医師の回答内科医師の回答 のアイコン

甲状腺機能低下症の症状の可能性があります。内科を受診してみましょう。異常がなければ、心療内科に相談されてはいかがでしょうか。

    全身倦怠感が続き 心身ともにつらい

    10代・女性10代・女性 のアイコン

    1か月以上前から体調不良が続いている。常に倦怠感(特に朝)があり、鼻水が止まらない。色は透明なところに黄色が混じった感じ。常にではないが、喉が痛い、頭痛、みぞおちが気持ち悪い、腹痛からの下痢、くしゃみといった症状がある。微熱が続いたり、平熱だったのに急に全身熱っぽくなったり、身体が冷えたりすることがある。内科へ受診はした。

    ふだんは23時~24時頃に寝て、7時頃起床するが、休日は朝まったく起きず、14時過ぎに起きることもある。逆に、急に精神的に不安定になり、4時頃まで眠れないこともある。

    精神的には、常に集中できていない感じがして、以前に比べ決断力が衰えた気がする。浪人生であるため、体調不良で思うように勉強できていない自分や早く治せない自分にイライラする。過去のコツコツ勉強できていた自分や、周りの受験生と比べて、焦りや不安を感じることがある。苛立ちや不安で泣いてしまうときがある。1人で思い詰めているときや親から怒られたときに、この世界から消えてしまいたいとふと思うときがある。

    最寄りの診療所・クリニックの「心療内科」または「精神科」受診を推奨します。

    内科医師の回答内科医師の回答 のアイコン

    内科には受診されたとのことですので、そこには原因はなく、むしろ精神的な問題が大きいと思いますが、いかがでしょうか。症状からは、不安神経症などが当てはまるのではないかと考えます。自律神経障害もあるようですね。焦りや不安で以前より調子が出ず、睡眠障害もあり、だるさ(全身倦怠感)も出ているとも考えられます。

    心療内科や精神科などを受診してみてはいかがでしょうか。そこで、現在の身体の調子も心の調子もお話ししてみることをおすすめいたします。

    食後の眠気やだるさ

    20代・女性20代・女性 のアイコン

    食後に強い眠気やだるさ、疲労感、頭がぼーっとする感覚、少し力が入りにくい感覚に襲われます。

    軽食でなく、きちんと食事をしたときはほぼ毎回で、話すことにも苦労する程度の強い眠気や、立っているのもつらく感じるほどの疲労感です。スマホのテキストを打つなどの細かい操作がしにくくもなります。

    眠気はありますが、目をつぶっても寝ることができず、頭がぼーっとする感覚が続きます。気持ち悪さをともなうことも稀にあります。横になると少しだけ楽になります。

    これは何かの病気なのでしょうか。また受診する必要はありますでしょうか。

    最寄りの診療所・クリニック または 病院の「内分泌内科」または「糖尿病内科」受診を推奨します。

    内科医師の回答内科医師の回答 のアイコン

    食後に腸管に血流を取られて、脳への血流が少なくなることで生じているのかもしれません。ただ、それがすぐに病気といったことにはならないと思います。

    ほかの可能性としては、反応性低血糖です。これは、食事などで血糖値が上昇した際に、過剰にインスリン(血糖値を下げるホルモン)が分泌されて低血糖に至るという病態です。

    とりあえずは、内分泌内科や糖尿病内科に一度相談することをおすすめします。

    最寄りの診療所・クリニック または 病院の「内科」または「内分泌内科」「糖尿病内科」受診を推奨します。

    循環器内科 を探す循環器内科 を探す のアイコン

    食後低血糖症の可能性が高そうです。甲状腺のコントロールが悪いのかもしれません。いずれにせよ内分泌内科での対応となります。一度受診をして、検査など進めてください。

    1か月以上続く倦怠感

    10代・女性10代・女性 のアイコン

    先月初め頃から、だるい、疲れやすい、常に眠い、食べたあと下しやすい、キリキリする症状があります。1週間前くらいからは、寝られない、途中で起きる、早く起きてしまうといった症状があります。低気圧頭痛があったのですが、最近は、低気圧でなくても頭が痛いことがあります。

    最寄りの診療所・クリニックの「心療内科」または「内科」受診を推奨します。

    内科医師の回答内科医師の回答 のアイコン

    甲状腺ホルモン異常の可能性もありそうな状態です。ただ、不眠症状や気が滅入るような精神状態もあるようなので、自律神経失調症の可能性もありそうです。背景に思い当たるストレスなどはないのかもしれませんが、お近くの心療内科クリニックなどを受診してはいかがかと思います。

    半年以上続く足のだるさ 精神状態も不安定

    20代・女性20代・女性 のアイコン

    いつから症状が出たのかわからないのですが、半年以上前の夏頃から、ふくらはぎに「たくさん歩いた次の日のようなだるさ」が強くあり、マッサージをしていました。最初のうちはそれで次の日にはよくなっていたのですが、最近になり、それもまったく効かなくなりました。1日家にいて、あまり動かない日でも足がだるくなるようになりました。

    特に、夜と朝起きたときにそのような痛み、だるさが出るようになっています。ふくらはぎや足首、足の裏、手の平、すねの外側等が特にだるいです。マッサージをすると気持ちよいのですが、数時間経つとまた戻ってしまうという程度です。力が入らなくなるというわけでもなく、しっかり歩けますし、握力も平常です。

    1度、大きい病院の脳神経内科に受診をしていますが、原因は不明です。朝は足首を回してから起きるのが日課になりました。悲しくもないのに涙が出る、不安になる、どうしようもない気持ちになる、疲れたが口癖になる、頭痛、ダイエットをしても体重が減らないと参っています。

    甲状腺低下症を疑われて検査しましたが、こちらも異常値は出ませんでした。何が原因かわからないので、どの科に行ってよいのかわかりません。

    最寄りの診療所・クリニック または 病院の「心療内科」または「精神科」受診を推奨します。

    消化器内科医師の回答消化器内科医師の回答 のアイコン

    足のだるさを自覚されているようですけれども、足のむくみはないでしょうか。むくみがあるようであれば、リンパ腫という可能性もあります。リンパ管のうっ滞により、足のむくみが出て、だるさを感じます。その場合には、利尿薬の飲み薬などが有効です。むくみがなければ、リンパ腫という可能性は低いと思われ、利尿薬を飲む必要もありません。

    症状から、甲状腺機能低下症の可能性も考えましたが、それに関しては検査されていて、否定的であると思います。そうなると、甲状腺機能低下症と非常に似たような病気として、うつ病があります。精神症状として、悲しくないのに涙が出たり、不安になったりすることがあるようですが、これらはうつ病にもあり得る症状であると思います。逆に、甲状腺機能低下症にはそういった精神症状は出ません。

    これまでにまだ精神科や心療内科を受診されていないようであれば、ご相談されるとよろしいかと思います。お近くの診療所・クリニックで大丈夫だと思います。