高齢者の だるい・倦怠感がある 原因は?受診はするべき?

目次
高齢者の だるい・倦怠感がある…原因は?
寄せられた質問から多く疑われた原因には、以下のような疾患などがありました。
疑われる疾患など
- 精神/神経系疾患
(うつ病/うつ状態、認知症、不安障害など) - 消化器系疾患
(肝機能障害、胃腸障害 など) - 感染症
(かぜ、肺炎、コロナウイルス感染症 など) - 内分泌/代謝系疾患
(糖尿病、甲状腺機能障害 など)
受診は必要?
医師の回答のうち、約9割で「最寄りの医療機関での受診」が推奨されました。
受診を推奨される診療科として多くあがったのは、以下の診療科でした。
推奨される診療科
以下からは、実際にあった質問と医師からの回答を紹介します。
認知症の診断 甲状腺機能低下症ではないか?
最寄りの診療所・クリニックの「精神科」受診を推奨します。
認知症やうつ病、甲状腺機能低下症は症状が似ている部分があるため、鑑別することは有用です。現在の相談内容を拝見すると、いずれの可能性も考えられ、併発も考えられます。
採血をすれば、甲状腺機能低下症かどうかはすぐに判ります。認知症やうつ病の鑑別は、精神科医師でないと難しいです。まずはクリニックでも病院でも精神科へ受診されることが望まれます。
1か月ほど続く体調不良と倦怠感
1か月ほど前くらいから喉の痛みがあり、うがい薬で2週間経ち、少し治まりました。その後4、5日息苦しくなり、3日前に体調が悪化、倦怠感があり手が震えました。体調が悪くなる前から市販の風邪薬を飲み始めました。
昨日、かかりつけの病院を受診し、薬を処方してもらいました。薬を飲んでしばらく寝ると、少し楽になるような気がします。今は、3日前よりはよくなっていますが、倦怠感は残っています。
自宅で安静
記載いただいた情報で考える限り、風邪が疑われます。 風邪はウイルス感染症であり、特効薬と呼べるレベルの治療薬はありません。薬も、市販のものと病院処方のもので、効果に大差ありませんし、薬を早く飲んだからといって、治りが早くなるということも科学的には立証されていません。抗生剤も無効です。現実的には、時間が薬というところです。
それでも、一般的な「風邪」で薬物治療をするとすれば、高熱でつらければ解熱薬、咳が止まらなくてつらければ咳止めなど、「症状」を抑える対症療法しかありません。十分な栄養と水分補給、静養により自己免疫力を高めて治すのが一番です。
このような解熱鎮痛薬などの治療薬をご希望でしたら、お近くの内科を受診されてもいいですが、医療機関でほかの感染症をうつされるリスクもありますので、自宅で安静が無難だと思います。薬は市販もされています。
自宅で安静
急性上気道炎でしょう。「3日前よりはよくなっています」との記載があることから、徐々に軽快していくことが期待されます。
通常の風邪などを引き起こすウイルスには特効薬がなく、対処療法にて自然治癒を待つしかありません。ご自宅で安静にし、症状に合わせた薬を内服、療養してよいと思います。呼吸困難感が悪化するようであれば受診を検討してください。
朝のめまいと倦怠感
とにかく朝は「しんどい」としか言いません。昼ごろからよくなるようです。昼寝をしてゆっくり休んだのに、翌朝はしんどい、だるい、めまいがすると言って動けません。
最寄りの診療所・クリニックの「耳鼻いんこう科」受診を推奨します。
メニエール病 あるいは メニエール症候群、良性発作性頭位めまい症などの可能性があると思います。こういっためまいの原因となる病気に加え、貧血や自律神経の異常、ホルモンバランスの乱れ、睡眠の質の問題も関係している可能性があると思います。そのほか可能性は低いと思いますが、脳出血や脳梗塞などの脳血管障害や脳腫瘍も鑑別にはなると思います。
メニエール病 あるいは メニエール症候群、良性発作性頭位めまい症であれば、自覚症状としては決して気持ちのよいものではないですし、場合によっては恐怖心を覚えるようなこともあるとは思いますが、生命に危険が及ぶようなものではありません。緊急性は低く、多くの場合自然に軽快することが多いです。
良性発作性頭位めまい症であれば、エプリー法という方法で簡単に治るので、試してもらってもよいと思います。朝起きたときということですから、良性発作性頭位めまい症のほうが、メニエール病 あるいは メニエール症候群よりは考えやすいのではないかとは思います。
いずれにしても、まずは耳鼻いんこう科を受診してもらえればよいと思います。
喉を詰まらせてから 違和感と倦怠感が続く
2日前の昼食時、肉を喉に詰まらせました。その後、夕方になり、38.3度の熱が出て、解熱薬を服用しました。
翌朝、受診するもコロナは陰性でした。その際、医師は「ものを詰まらせたことによる発熱だろうから、徐々に治るだろう。もしまた高熱がでたら解熱薬を服用するように」と言われました。
しかし、倦怠感や飲み込みづらさが残り、2日経った本日夕方に微熱が出てきました。このまましばらく経過観察でよいのでしょうか。
自宅で安静
「肉を喉に詰まらせました」ということであれば、その際の物理的刺激による咽頭粘膜への影響が残っている可能性がありそうです。もう1つは、肉以外にも多少の誤嚥があって、それが原因で肺に炎症(肺炎)をきたしている可能性も否定できません。
このまま微熱がなくなればそれでよし、高熱や咳嗽(咳)が出現するようであれば、内科を受診して相談するのがよいと思います。数日、様子を見てください。
2か月前から倦怠感 すっきりしない
2か月くらい前から倦怠感があります。夜中も何回も目が覚めて、動悸がして、気持ちに焦りがあり、落ち着きません。頭もぼんやりしていて、目もスッキリしません。
最寄りの診療所・クリニック または 病院の「内科」受診を推奨します。
甲状腺や副腎ホルモンのバランスが乱れている可能性や、薬剤による副作用の可能性などがあります。具体的に内服されているお薬がわからないのですが、ホルモン検査は採血検査で大体のめどがつきますので、まずかかりつけの医に相談され、必要であれば検査をしていただくとよいと思います。
朝の頭痛と倦怠感がひどい
朝、起きると頭が重たく、だるい感じがするようです。少し寝てからご飯を食べて、昼になると調子はよくなっています。
3年前にせん妄の症状があり、脳の検査等で認知症の診断を受けました。その後、近隣の内科や脳神経内科を受診中ですが、薬を飲んでも症状は変わりません。
考える力が減り、自分で考えられないと話します。物の入れた場所がわからなくなるといったもの忘れがあります。無気力、身体がだるい、元気がありません。身体の調子が悪いと、寝ることが増えています。自分は役に立たないと何度も言います。好きなものは食べられますが、食欲不振で、以前より少食です。孫に会うと元気になって、笑顔にもなります。徘徊や失禁などはありません。
倦怠感や気力が低下しているため、甲状腺機能低下症であれば、薬で劇的に改善されるとの情報を見たので、ご相談させていただきました。病院も精神科を一度受診しましたが、本人が行きたくないとのことで、1回で断念しています。