子どもの 寝られない・不眠 原因は?受診はするべき?

目次
子どもの 寝られない・不眠…原因は?
寄せられた質問から多く疑われた原因には、以下のような疾患などがありました。
疑われる疾患など
- うつ状態/うつ病
- 不眠/睡眠障害
- そのほかの心療内科系/精神科疾患
(適応障害、心的外傷後ストレス障害、急性ストレス反応、不安障害 など)
受診は必要?
医師の回答のうち、8割強で「最寄りの医療機関での受診」が推奨されました。
受診を推奨される診療科として多くあがったのは、以下の診療科でした。
推奨される診療科
以下からは、実際にあった質問と医師からの回答を紹介します。
悪夢が続いて眠れない 悪夢障害?
生活リズムの崩れや新学期の不安からの不眠
子どもの不眠についてです。夏休みで生活リズムが崩れたこともあり、学校が始まる緊張や不安感もあるようで、なかなか寝つけず、何度も起きてしまいます。寝かしつけても、深い眠りに入るまでに時間がかかり、トイレや水分補給で何度も起きます。
眠れないからお薬がほしいとまでこぼすようになり、睡眠不足でかわいそうに思います。運動不足もあって、疲れていないことも要因かと思いますが、今までにない不眠症状が気になっています。
平常通り(様子を見る)
時期的には夏休みも終わる時期ですし、多少の不調はあってもおかしくないと思います。まずは、起きる時間はいつも一定の時間にして、日中は昼寝をせずに、運動などしてみるとよいです。
すぐに不眠症として治療するよりは、環境を整えることにより改善は期待できますよ。
中学生の不眠 不眠外来へ行くか迷っている
10日ほど前から突然、朝起きられなくなりました。新学期が始まり間もなくのことです。夏休みに、夜中に隠れてタブレットなどを見ていたりして、生活リズムが崩れているためと思いましたが、していなくてもなかなか寝つけないようです。
朝がどうしても起きられない、1日中眠くて仕方がない、学校へ行くほどの気力がわかない、学校にいかなければと思っているのに動けない、午後3時ごろからやっと動けるようになる、夕方になるとまた眠い、夜中は目が覚めるといった感じです。
学校の先生に、不眠外来へ行ったほうがよいと言われましたが、近くにありません。精神科のクリニックはあるものの、診察内容が明確に書いていないので、受診してもよいものか、専門の病院に行くのがよいのか迷っています。
また、中学生なので、安易に薬をどんどん増やし、薬漬けにするような病院は絶対に避けたいです。
最寄りの診療所・クリニックの「心療内科」受診を推奨します。
すっかり睡眠覚醒のリズムが崩れてしまったようですね。おそらくは、脳内の体内時計が乱れてしまった結果だと思います。
ご相談の通り、1番よいのは不眠外来ですね。13歳のお子さんに、睡眠剤を安易に出す医師はいないと思いますが、たとえば漢方薬などもあることは、ご承知おきください。
体内時計のリセットは、朝日をしっかり浴びるという原始的なことです。しかし、それが最大の効果を発揮します。早起きを基本に、朝日を浴びて、夜は無理に早く寝ないようにする、遅寝早起き生活が生活立て直しの第一歩です。
また、就寝直前まで、スマホやテレビを見ることは止めます。カフェインも避けます。入浴は、温めのお湯に長めに入って、その後に軽くマッサージやストレッチなどをして、徐々に身体に眠る準備をしてあげましょう。こうした工夫でも睡眠が改善しないなら、やはり不眠症外来受診が無難だと思いますよ。
受験のプレッシャーなど 不安で眠れない
中学3年生の子どものことです。受験のプレッシャーや人間関係、自尊心の低下、学校生活の不安で、毎晩布団に入ると不安で眠れず、朝が起きられず、学校に行けません。
対処法がわからず、音楽は聴きたくないし、本は読みたくないと、携帯で動画を見て気を紛らわして寝ようとしているようです。それ以外の対処法が見つからず困っています。
早く寝ようとしても寝られない
3日くらい前に、寝不足で体調が悪くなりました。自律神経が乱れていると思って、生活習慣を直そうと思い、早く寝ようとしても寝られません。どうしたら寝られるようになりますか。
特に、動悸が起こります。吐き気が少しします。ストレスなどは特にありません。
最寄りの診療所・クリニックの「精神科」受診を推奨します。
実際、診察させていただいておりませんので断定はできませんが、不眠症の可能性が考えられます。不眠症とは、入眠障害や中途覚醒、早朝覚醒、熟眠障害などの睡眠問題が1か月以上続き、日中に倦怠感や意欲低下、集中力低下、食欲低下などの不調が出現する病気です。
不眠が続くと、不眠恐怖が生じて、緊張や睡眠状態へのこだわりのために、なおさら不眠が悪化するという悪循環に陥ります。
不眠の原因は、心や身体の病気、ストレス、薬の副作用などさまざまで、原因に応じた対処が必要です。
まず、安眠のためのコツとしては、就寝と起床時間を一定にする、睡眠時間にこだわらない、太陽の光を浴びる、適度の運動をする、自分流のストレス解消、寝る前のリラックスタイムです。
家庭での不眠対処で効果が出ないときは、睡眠を専門としている精神科への受診をおすすめいたします。担当医の先生がお話しを伺って、カウンセリングや必要に応じて薬の治療など今後の相談に乗ってくださると思います。
最寄りの病院の「心療内科」または「精神科」受診を推奨します。
睡眠習慣が適切でないために、不眠をきたしているのでしょう。単に早く寝ればよいというわけでもありません。次のように、睡眠習慣を正してみてください。
厚労省の睡眠障害治療ガイドラインには、睡眠は、網膜が朝に日光の明るさを感知して体内時計がリセットされると、15時間程度のちに睡眠要求が生ずるとあります。日中は活動を心がけ、昼寝はせず、しても30分以内としてください。
睡眠専門の生理学者によると、午前1時に熟睡しているのが理想とされます。そのためには、10時~11時には就寝する必要があります。たとえば、午後10時に寝るのであれば、午前7時に日の光を浴びてください。それまでは、起きていても日の光を浴びずに過ごします。また、仮に眠れなくとも、部屋を暗くして、じっとして身体を休めれば、睡眠効果の8割はとれるそうです。
陽光を浴びるタイミング、その15時間後に就寝することを、まずは調整してみてください。とにかく、しんぼう強く続けていただくと眠れるようになってくると思います。眠れないことでもわが身をのろったりせず、これでよいのだとご自身に言い聞かせて、ゆっくり休まれるとよいでしょう。
どうしてもつらい場合は、思春期・青年期外来のある心療内科、精神科に相談されるとよいと思います。
10日ほど前から、ほぼ毎日悪夢を見ます。朝起きる2時間前ぐらいに悪夢で起こされます。もう1回寝ようと思っても、悪夢の続きだったり、関連する悪夢を想像したりして眠れません。目を開けたまま、寝ることを考えるだけで悪夢を見ます。
寝るのにも時間がかかって、45分以上寝つけません。睡眠がとれなくなり、生活に支障が出てしまいます。悪夢障害なのでしょうか。