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金縛りにあう(睡眠麻痺) 原因は?受診はするべき?

公開日: 2025年03月12日
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「金縛りにあう(睡眠麻痺)」と寄せられた相談から、原因や何科を受診すべきかなど、医師の回答をご紹介します。

金縛りにあう(睡眠麻痺)…原因は?

寄せられた質問から多く疑われた原因には、以下のような疾患などがありました。

疑われる疾患など

  • 睡眠障害
    (不眠症、ナルコレプシー など)
  • うつ状態/うつ病
  • 不安障害
など
質問では「金縛りにあう(睡眠麻痺)」に加えて、約4割で「寝られない・不眠」の症状が、3割弱~2割ほどで「起きられない・いつも眠い」「ストレスを感じる」「気が滅入る・憂鬱」「不安が強い」「だるい・倦怠感」の症状がありました。

受診は必要?

医師の回答のうち、9割以上で「最寄りの医療機関での受診」が推奨されました。

受診を推奨される診療科として多くあがったのは、以下の診療科でした。

推奨される診療科

以下からは、実際にあった質問と医師からの回答を紹介します。

入眠時 金縛りと身体が落ちる感覚がある

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2、3年前から、入眠時に数分間、金縛りにあった感じがあり、落ちてもないのに身体が落ちている感覚があったりします。あまり寝られず、仰向けだとその感覚になりやすく、うつ伏せに寝ているほうがあまりならない気がしています。

最寄りの診療所・クリニック または 病院の「心療内科」または「精神科」受診を推奨します。

内科医師の回答内科医師の回答 のアイコン

金縛りは、自分は目覚めているつもりなのに、身体が動かない状態です。レム睡眠とノンレム睡眠の乱れから、身体を動かす脳機能が解除されて、動けない状態になります。

ストレスや睡眠不足、睡眠の分断、睡眠の質の低下などがきっかけになります。理由ははっきりとわかっていませんが、仰向けで寝るほうが金縛りを起こしやすいという研究結果があるとされているので、うつ伏せで少ないという症状と合致していることになりますね。

睡眠不足やストレスなどを解消できると、金縛りも減るのではないかと思います。睡眠障害として、不眠症外来への受診を考えましょう。

眠りに落ちる直前に身体が動かせなくなる

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ベッドに仰向けになって眠りに落ちる寸前で、息が吸えなくなり、身体を動かせなくなります。時間は5秒〜10秒ほどで、痛みや息苦しさはあまりないですが、寝そうになるたびにこの状態になります。

寝ようとしてから10回ほどなります。意識が遠のく感じもします。毎日ではなく2日〜3日に1回くらいの頻度です。

最寄りの診療所・クリニック または 病院の「心療内科」または「精神科」受診を推奨します。

脳神経外科医師の回答脳神経外科医師の回答 のアイコン

金縛り(睡眠麻痺)は、入眠時、あるいは睡眠からの覚醒時に、数秒から数分間、身体を動かすことができなくなる現象です。就寝するときに、不安や恐怖を感じ、苦痛を生じる特徴があります。健常者にも起こることがあり、「反復性孤発性睡眠麻痺」と呼ばれています。

睡眠不足や不規則な睡眠リズムがあると睡眠麻痺を起こしやすいとされ、精神的なストレスの関与も指摘されています。一度、睡眠外来でご相談されるとよいでしょう。

日中の眠気と金縛りの原因が知りたい

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いつも6時間ほど睡眠をとってはいますが、眠くて仕事に集中できません。たまに7、8時間ほどしっかり睡眠をとって仕事へ行くこともありますが、眠気は変わりません。特にパソコンを扱っているときの眠気が強く、他人の話を聞くのが大変で、それがストレスになっています。

また、睡眠中に金縛りにあうことがあり、その際には息ができずに苦しくなります。生活が今より不規則だった頃は、週に1、2回ほどなっていましたが、現在は生活リズムが以前より改善され、月1回くらいになりました。

仕事での眠気と、金縛りの原因や対処について教えていただきたいです。

最寄りの診療所・クリニック または 病院の「神経科」受診を推奨します。

精神科医師の回答精神科医師の回答 のアイコン

いただいた健康状態からは、一般的に、睡眠麻痺の可能性が考えられます。規則正しい食事や適度な運動、趣味など楽しんで生活を送り、ストレスマネジメントを心がけましょう。また、金縛りの際は、ゆっくりと呼吸して、焦らず過ごしましょう。

症状を繰り返す際は、お近くの日本睡眠学会専門医のいる医療機関を受診しましょう。

最寄りの診療所・クリニック または 病院の「耳鼻いんこう科」または「呼吸器内科」「循環器内科」受診を推奨します。

循環器内科医師の回答循環器内科医師の回答 のアイコン

十分な睡眠時間をとっているにもかかわらず昼間眠気が生じる代表的疾患として、睡眠時無呼吸症候群があります。睡眠により気道筋肉の緊張が緩み、気道が閉塞 もしくは 狭窄してしまう疾患で、閉塞すれば無呼吸、狭窄ならいびきになります。この状態は本人にはわからず、一緒に寝ている人の指摘がありはじめてわかります。

気道が閉塞すると苦しくなって覚醒反応が起きるため、気道筋肉の緊張が戻り、気道が再開通します。ただ、この現象を繰り返すため、眠りが浅くなり、昼間眠くなります。

診断には、呼吸状態を調べる機械をつけて眠る検査をします。一定の基準以上の無呼吸や低呼吸があれば、高圧の空気を送って起動閉塞を防ぐ装置つけたまま眠るCPAPマスク療法の保険適用になります。

この検査、ならびに治療を行っている担当科は病院によって、呼吸器内科や耳鼻いんこう科、循環器内科などです。取り扱っていない病院もありますので、事前に電話で確認してから受診してください。

寝ついた直後の息苦しさと金縛り

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毎日、寝ついた直後に息苦しさで目が覚める。息苦しさと金縛りを感じ、引き込まれるような感覚になり、苦しさと恐怖で無理やり起きようとする感覚。何度か繰り返したあと、普通に眠れるようになる。

最寄りの診療所・クリニック または 病院の「呼吸器内科」または「心療内科」「精神科」受診を推奨します。

循環器内科医師の回答循環器内科医師の回答 のアイコン

入眠障害などの可能性もありますが、入眠時の呼吸障害となると、喘息や睡眠時無呼吸なども否定できません。

呼吸器内科受診し、喘息などのスクリーニングチェックをして、必要であれば治療を受け、問題ないようであれば、改めて心療内科などを受診し、入眠障害の診療を受けてください。

頻繁な金縛り 気づかないうちに寝てしまう

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4年ほど前の中学生の頃から、夜寝るときに金縛りにあいます。1日に何回も起こるときもあれば、1か月あわないときもあります。

金縛りの症状は、幻聴や幻覚、幻触、息ができなくなる、全身がしびれるようにじわじわと端から熱くなり全身(特に背中)が痛くなる、けいれんが起きたようにガタガタ震えるなどです。最近になって、身体が震えることはめったになくなったものの、ほかの症状はまだ続いています。

つい最近、眠り始めて1時間のうちに、続けて3回金縛りにあいました。霊的なものではないとわかっているものの、1回目と2回目は身体が熱くなって震え、息ができなくなって、死ぬのかもしれないと思うほど苦しく、3回目では幻覚と幻触が起きて、夜寝るのが怖くなってしまいました。

また、これも中学3年生くらいの頃からなのですが、授業中や試験中によく寝てしまいます。高校入試のときでさえ寝てしまいました。寝たくて寝ているわけではなくて、いつの間にか意識が飛ぶように寝ています。起きてからはじめて、自分が寝ていたことに気づくので、防ぎようがなくて困っています。ただ授業が退屈だから寝てしまうのだと思っていたのですが、授業が終わって席を立とうとする直前にも寝てしまったことがありました。

ナルコレプシーかとも思ったのですが、ものすごく笑ったり、すごく怒ったりしたときに手に力が入らなくなるくらいで、顎や足などが脱力してしまったことはありません。どこか病院に行って診てもらったほうがよいのでしょうか。

最寄りの診療所・クリニック または 病院の「精神科」受診を推奨します。

精神科医師の回答精神科医師の回答 のアイコン

金縛りは睡眠麻痺と呼ばれる現象です。日中の突発的睡眠や入眠時幻覚もあるようなので、やはりナルコレプシーの疑いが強いです。脱力発作はないようですが、ナルコレプシーの症状に記載されているすべての症状がそろっているのは、むしろ珍しいです。睡眠医療の専門医を受診なさるとよいでしょう。

関節の力が抜ける 眠くなる

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笑ったり、怒ったりするときに、肘や膝の力が抜けてしまう。夜に一度起きる。昼間、とてつもなく眠くなって、眠ってしまう。金縛りにあう。

最寄りの病院の「脳神経内科」または「精神科」「心療内科」受診を推奨します。

精神科医師①の回答精神科医師①の回答 のアイコン

笑う、怒るなどの感情の高ぶりで脱力することと、昼間に眠くなる、金縛りにあうなどはナルコレプシーの症状と一致しています。睡眠障害の一種で、精神科や心療内科、脳神経内科などが担当します。すべての医療機関で対応可能ではないため、事前に調べてからご相談いただくほうがよろしいかと思います。

最寄りの病院の「脳神経内科」受診を推奨します。

精神科医師②の回答精神科医師②の回答 のアイコン

ナルコレプシーの蓋然性がかなり高いと思われます。ナルコレプシーは、脳内のオレキシンという覚醒物質の低下が原因で起こる睡眠発作が主症状です。「笑ったり、怒ったりするときに肘や膝の力が抜ける」のは脱力発作、「昼間、とてつもなく眠くなって、眠ってしまう」のは睡眠発作、そして「金縛り」は、医学的には睡眠麻痺と考えられます。入眠時に幻覚様の体験も生じやすいとされます。

脳波の測定で逆説αという所見が確認されると、その診断はほぼ確定されます。脳神経内科に相談されるとよいと思います。

最寄りの診療所・クリニックの「精神科」受診を推奨します。

内科医師の回答内科医師の回答 のアイコン

情動脱力発作やREM睡眠障害がみられるようです。精神科の睡眠外来やスリープクリニックなど、睡眠専門の医療機関へ受診されることが望まれます。

夢からでられない

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いつからなのかは記憶にないけれど、中学生くらいからずっと、お昼すぎや夕方ごろに寝ると、また寝るときに金縛りや夢から出られなくなる。夢から出たくても出られなくて、出られたとしても、すぐにまた夢の中に入ってしまいループになる。

また、そのときに息が吸えなかったり、全身が痺れたりする感覚がある。小さいときは明晰夢が見られたので関係あるのかなと思っている。

平常通り(様子を見る)

内科医師の回答内科医師の回答 のアイコン

夢や金縛りは、浅い睡眠(レム睡眠)の時間帯に出現します。夕方、あるいは夜の早い時間は眠ってはいけない時間帯と言われています。この時間帯に睡眠をとることで、症状に繋がっていると思います。この点を改善して睡眠の質がどう変化するか、経過をみてください。改善なければ、心療内科、あるいは精神科を受診してください。

    平常通り(様子を見る)

    消化器内科医師の回答消化器内科医師の回答 のアイコン

    夢はレム睡眠といって、睡眠が浅い時間帯に見るものです。1時間半ごとにレム睡眠があり、その時間帯に睡眠は浅くなるのですが、長い時間寝ていたりすると、レム睡眠の時間がなくなってきます。夕方に寝るとそのようになるということで、寝てしまう時間が問題ではないでしょうか。

    日中に15分ほど寝ることは、効率よく疲れをとって身体にもよいとよく言われていますが、夕方に長い時間寝てしまうと、実際にはそこまで睡眠を必要としていないので、睡眠は浅くなってしまいます。そうすると、レム睡眠時より夢を見て、それが繰り返されてしまいます。

    明るいうちにあまり寝ないで、夜中にまとまった睡眠をとることが、そのようなレム睡眠の繰り返しを防ぐことになるのではないでしょうか。

    睡眠は人によっても時間が違いますが、おおよそ7時間半ぐらいが効率的です。それ以上寝ると過眠になってしまい、睡眠の質は下がってしまいます。効率よく、かつ暑すぎたり寒すぎたりすることなく快適な状況で、適切な時間帯に適切な長さの睡眠をとることで、改善できる可能性は期待できると思います。