高齢者の 脱力・体の力が入らない 原因は?受診はするべき?

目次
高齢者の 脱力・体の力が入らない…原因は?
寄せられた質問から多く疑われた原因には、以下のような疾患などがありました。
疑われる疾患など
- 脳血管障害
(脳梗塞 など) - めまい
- うつ病/うつ状態
受診は必要?
医師の回答のうち、9割で「最寄りの医療機関での受診」が推奨されました。
受診を推奨される診療科として多くあがったのは、以下の診療科でした。
推奨される診療科
以下からは、実際にあった質問と医師からの回答を紹介します。
急に立てなくなった 認知症?
頭がぼーっとする
頭がぼーっとしている状態が1年近くずっと続いています。目を開けているのもつらく、横になることが日常茶飯事です。夜になると、吐気や耳鳴り、胸の締めつけが起こります。倦怠感や脱力感も3年ほど続いていて、最近は歩くのも足腰がつらいです。
3年前から、解決することなくストレスが続いています。足腰の受診はしています。前者の不快な体調に対しての診断、何科を受診すればいいかを知りたいです。
歩けない 呂律が回りにくい 受診は必要?
3日ほど前から、なにかにつかまらないと歩けない、力が入りにくいです。少しよだれが垂れる、少し呂律が回りにくい状態もあります。脳血栓でしょうか。
明日月曜朝一に、脳神経外科専門病院を受診しようと思いますが、大きな病院に行ったほうがよいでしょうか。
下痢が続き 突然 体に力が入らなくなった
5日前の夜中から下痢の症状があります。一昨日から毎日、病院で点滴を受けています。今日はふらつき、体や手足に力が入りません。手足のしびれもあります。
最寄りの病院の「内科」または「消化器内科」受診を推奨します。
おそらくですが、周期性四肢麻痺という疾患の可能性はありそうです。これは、電解質異常、特に低カリウム血症により誘発される疾患で、激しい下痢が続くと、カリウムがどんどんでていくので、発症する危険性が高まります。
点滴のときに毎回、採血をしてチェックしていればよいのですが、おそらくは点滴だけだったのでしょう。受診時に脱力感を訴えていたのであれば、精密検査をすべきだったのではないかと思います。
現状も脱力症状が続いているのであれば、明朝でよいので総合病院の内科、もしくは消化器内科を受診したほうがよいです。血液検査は必須ですし、明らかな電解質異常があれば入院による補正や治療が必要になるかもしれません。
アルツハイマーの診断 パーキンソン病のような症状も
8か月ほど前に、母が右側の脳出血で入院、アルツハイマーと診断を受けました。退院後、自宅での生活では思うように体が動かず、まっすぐ立つことも、座ることもできず、前や横に体が倒れてしまいます。
2か月ほど前に、転倒し、検査などは問題ありませんでしたが、それ以降、意欲をなくしたようになりました。飲み込みが悪くなり、不安感に襲われたりしています。パーキンソン病のような動き方、お風呂やトイレ等、介助が必要な状況です。
現在は、鬱の症状なのか、アルツハイマーが進行している症状なのかの診断と薬合わせのため、入院中ですが、腸炎と慢性便秘のため、検査などができない状態です。
今後の入院は精神病院にすべきか、パーキンソン病の検査をすべきか、どちらを優先したらいいのかわらず、また別の意見があればうかがいたいです。
最寄りの病院の「脳神経内科」受診を推奨します。
パーキンソン病に似た症状は、様々な原因で起きます。本来のパーキンソン病であることは比較的稀であり、実際には、アルツハイマー型認知症の進行期のパーキンソン症状であることや、脳血管障害の後遺症、薬剤性など、いろいろな原因があります。また、今回は転倒後ということもあるので、足腰の問題(整形外科的疾患)が併存して、そちらの要素が大きいということもよく経験します。原因はひとつでないことも多く、複数あるため、診断に時間がかかることもあります。単純には、脳出血の後遺症+リハビリ不足(運動不足)という印象です。
精神科の病院では、おそらく十分なリハビリは難しいと思いますし、個人的には脳神経内科のある総合病院に入院して、しっかりと検査やリハビリをするというのがよいように思います。検査をしても結果診断は変わらず、結局、精神科の病院への転院、もしくは施設入所などになるかもしれませんが、これまでそのようなことをしたことがなければ検討の余地はあります。主治医に相談してみるとよいですよ。
頭部MRI検査は必須でしょうし、足腰のレントゲン検査、有効かどうかは微妙ですがパーキンソン病治療薬を試してみるなども選択肢としては考えられます。
急に手足がまったく動かなくなった
92歳の母のことでご相談です。8年前から有料老人ホームに入居しています。鬱病の薬を20年以上服用しています。3か月ほど前に鬱病の症状がありましたが、今は落ち着いています。
1か月ほど前から、急に手足にまったく力が入らなくなり、歩行もまったくできなくなりました。手も使えなくなり、今は介助なしでは食事も着替えも入浴も排泄も、何もかもできなくなってしまいました。あまりにも突然のことで、何故こんな状態になってしまったのか、悲しさで一杯です。
血液検査は異常ありませんでした。MRIは、頭と頚椎に異常はありませんでしたが、途中疲れたため、腰椎は検査できませんでした。
診断は、「3か月間ほとんど寝たきりによる筋力の低下」でしたが、他に原因はないでしょうか。鬱病の症状は落ち着いているものの、手足に不自由が出たのは、薬が原因ではないでしょうか。高齢になっても同じ薬をずっと服薬しているのも、とても心配です。脳神経内科などを受診する必要はないでしょうか。
平常通り(様子を見る)
筋力低下にともなう、生活の質の低下と思われます。専門的にはサルコペニアやフレイルと言います。加齢による機能低下は、残念ながら避けることができません。
老年内科を受診し、現状把握するのもよいでしょう。
最寄りの診療所・クリニック または 病院の「脳神経内科」受診を推奨します。
寝たきりによる筋力の低下が原因ということは、寝たきりになった原因が問題ということですね。血液検査と、頭や頸椎のMRIに異常はないということあれば、脳卒中などよりも薬の副作用などのほうが考え易いと思います。
薬の管理も含めて、脳神経内科の受診は選択肢ではないかと思います。
ひどいめまい 何科へ行くべきか知りたい
めまいがひどく、吐き気や頭痛で起き上がることが困難になる。数日で回復するが、数日経つと同じ症状を繰り返す。内科へ定期的に受診している。喘息は落ち着いている。血圧も今の所安定している。
寄りの診療所・クリニックの「耳鼻いんこう科」受診を推奨します。
ぐるぐる回る回転性のめまいの原因として多いのが、「良性発作性頭位めまい症」です。この疾患は、めまいがして気持ちが悪いのですが、動いているうちに治ってしまいます。寝返りを打つだけでも有効です。しかしながら、耳鳴りや難聴が同時に生じている場合は、良性発作性頭位めまい症ではなく、メニエール病などの疾患を疑います。
明日以降も続くようであれば、耳鼻いんこう科の受診を検討されるとよいでしょう。
1年以上前から歩きが遅くなり、3か月前よりよく転ぶようになりました。それでも元気にしていて、畑作業などもしていました。
4日前、畑作業から戻ると急に倒れ、立てなくなりました。意識はありましたが、立ち上がれず、トイレにも行けずに漏らしてしまいました。訳の分からないことを言いだすこともありました。救急車を呼び、病院で脳CTと血液検査をしましたが、異常はありませんでした。次の日、整形外科で、腰や首などのレントゲンを撮りましたが、こちらも異常はありませんでした。
今では、歩くことはもちろん、1人で着替えもできません。ご飯も食べられません。時間がたつにつれ悪くなっています。認知症のようにみえますが、急に認知症になるものでしょうか。