「いつもの頭痛」と放置しないで!医師が警告する“命に関わる頭痛”の特徴とは?【医師解説】

目次
放置すると命に関わる可能性がある症状について教えてください。
頭痛のなかには、放置すると命に関わる病気が隠れていることがあります。

その症状の背景には、どのような病気が隠れている可能性がありますか?
脳の血管や組織に深刻なトラブルが起きている可能性が考えられるため、迅速な画像検査が必要です。

突然の激しい頭痛の代表格は「くも膜下出血」です。これは脳の動脈瘤(血管のコブ)が破裂して脳の隙間に出血する病気で、初回の手術や処置が遅れると命を落とすリスクが極めて高くなります。
手足の麻痺や言語障害を伴う場合は「脳出血」や「脳梗塞」といった脳血管障害が強く疑われます。また、数週間から数ヶ月単位で徐々に頭痛が強くなり、朝方に痛みが悪化するような場合は、脳の中に腫瘍ができて圧迫される「脳腫瘍」の可能性も考えられます。
そのほか、高熱や首の硬直を伴う場合は、脳を包む膜に細菌やウイルスが感染する「髄膜炎(ずいまくえん)」や「脳炎」の可能性があり、これも数日、あるいは数時間単位で悪化して命を脅かす恐れがあります。
どのような場合に受診を検討すべきでしょうか?
頭痛の「現れ方」と「変化」によって大きく2つに分かれます。

まず、前述したような「突然の激しい頭痛」「手足の麻痺やしびれ」「言葉がうまく話せない」「意識の低下」がひとつでも見られる場合は、受診を迷う段階ではありません。
これらは脳や血管に重大な異常が起きている可能性を示すサインなので、夜間であったり、直後に痛みが少し和らいだように感じたりしても、直ちに救急車を呼び、脳神経外科などの専門医療機関を受診してください。
一方で、そこまでの劇的な変化がなくても、数週間から数ヶ月にわたって頭痛の頻度が増えている場合や、痛みの強さが徐々に増している場合、市販の鎮痛薬がだんだん効かなくなってきた場合も受診を強くおすすめします。
とくに50歳以上になってから初めて頭痛持ちになったというケースや、がんの治療歴がある方の新しい頭痛は、隠れた重大な病気の初期症状である可能性も否定できません。すみやかに脳神経外科や頭痛外来のあるクリニックを受診して、CTやMRIなどの画像検査を受けて原因を特定することが重要です。
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※本記事は特定の病気・症状について一般的な医学情報を解説したものであり、個々の症状や状態に対する診断・治療を保証するものではありません。症状の現れ方・原因・経過には個人差があり、記事内容がすべての方に当てはまるとは限りません。また、本記事の内容は公開日時点の医学知識をもとに作成していますが、ガイドライン・診療方針は変更になる場合があります。


頭痛に加えて以下のうな症状もみられる場合は、脳に急激な異常が起きているサインかもしれません。
まず、もっとも危険なのは「これまでに経験したことがないほどの激しい頭痛」が瞬間的に起こるケースです。
また、手足に力が入らない、しびれがある、言葉がうまく出ない、他人の言うことが理解できないといった「神経の異常」にも注意が必要です。
視界が二重に見える、片方の目が見えにくくなるなどの視覚異常や、激しい嘔吐、意識が朦朧(もうろう)とする、けいれんを起こす、高熱を伴うといった症状も、一刻を争う危険な兆候です。