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虫歯になる人がやりがちな「NG歯磨き」とは?見直したい「磨き方」と生活習慣

公開日: 2026年09月18日
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毎日欠かさず歯磨きをしているのに、なぜか虫歯になってしまう――磨き残しはもちろん、間食の回数や飲み物、歯の質など、さまざまな要因が関係しているそうです。

毎日磨いていても虫歯になってしまう理由や、磨き残しが起こりやすい場所、歯磨き以外で意識したい予防のポイントについて、医療法人社団Sr.orthodonticsの理事長で、千葉センシティ矯正歯科の院長も務める、石川 宗理医師に解説してもらいました。

医師紹介

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石川 宗理理事長
医療法人社団SR.orthodontics

東京歯科大学卒業。同大学大学院口腔科学研究科(矯正歯科学専攻)を修了し、博士(歯学)を取得。2022年に「千葉センシティ矯正歯科」、2024年に「豊洲センシティ矯正歯科」を開院。マウスピース矯正やワイヤー矯正など幅広い矯正治療を手がける。インビザラインのブラックダイヤモンドプロバイダーで、アライン・テクノロジー社のエデュケーター(公認講師)も務める。また、歯科衛生士専門学校での講師活動や講演などを通じて、矯正歯科分野の教育・情報発信にも力を入れている。

■千葉センシティ矯正歯科
■豊洲センシティ矯正歯科

毎日歯磨きをしているのに虫歯になってしまうことがあるのは、なぜなのでしょうか?

虫歯は、口の中にいる細菌が糖分を利用して酸を作り、その酸によって歯が溶かされることで発生し、おもに「細菌」「糖分」「歯の質」「時間」という4つの要素が関係しています。

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まず「細菌」についてです。

口の中にはさまざまな細菌が存在しており、その中でも虫歯の発生に深く関係している細菌のひとつがミュータンス菌です。細菌は歯の表面に付着したプラーク(歯垢)の中で増殖し、糖分を利用して酸を作ります。

次に「糖分」です。

虫歯の原因となる細菌は糖分を利用して酸を作るため、糖分の摂取量だけでなく、摂取する回数も重要です。こまめに間食をしたり、砂糖の入った飲み物を少しずつ長時間飲み続けたりすると、虫歯のリスクが高まります。

「歯の質」にも個人差があります。

とくに乳歯や生えたばかりの永久歯は、エナメル質がまだ十分に成熟していないため、虫歯になりやすい状態です。また、歯の溝が深いなど、歯の形によっても虫歯のなりやすさは異なります。

そして「時間」です。

プラークが歯の表面に付着している時間が長かったり、糖分を摂取する回数が多く、口の中が酸性になる時間が長かったりすると、虫歯になるリスクが高まります。

このように、虫歯は「歯磨きをしているかどうか」だけで決まるものではありません。

細菌・糖分・歯の質・時間という4つの要素が重なることで、虫歯になるリスクが高くなります。

    磨き残しが起こりやすい場所や、間違った歯磨きの方法があれば教えてください。

    口の中の環境には個人差があり、特に歯並びに段差が多い方や、永久歯に生え変わっている途中の混合歯列期のお子さんは、歯磨きが難しくなります。

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    成人の場合、とくに磨き残しが起こりやすいのは、奥歯の溝、奥歯の後ろ側、歯と歯の間です。

    奥歯は複雑な形をしているため、溝にプラークがたまりやすく、歯ブラシの毛先も届きにくい場所です。

    また、歯と歯の間は歯ブラシだけでは十分に清掃することが難しいため、フロスや歯間ブラシなどの補助的な清掃用具を使用することが大切です。

    混合歯列期のお子さんは、乳歯と永久歯が混在することで歯の高さに段差ができやすく、さらに磨きにくくなります。年齢や歯並びに合わせて、歯ブラシの当て方や磨く順番を工夫しましょう。

    また、歯ブラシの状態も重要です。毛先が開いた歯ブラシでは、プラークを十分に除去することが難しくなります。毛先が開いてきたら、新しい歯ブラシに交換しましょう。

      虫歯を予防するためには、歯磨き以外にどのようなことを意識・実践するとよいのでしょうか?

      歯磨きはもちろん大切ですが、それだけではなく、毎日の食生活やフッ化物の利用、定期的な歯科受診なども虫歯予防には重要です。

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      まず意識していただきたいのが、間食の回数や時間です。

      糖分を摂取するたびに口の中は酸性に傾くため、長時間だらだらと食べ続けるのではなく、間食の時間を決めることが大切です。

      また、ジュースやスポーツドリンクなど糖分を含む飲み物を少しずつ長時間飲み続けることも、虫歯のリスクを高める原因になります。普段の水分補給には、水やお茶など糖分を含まない飲み物を選ぶようにしましょう。

      次に、フッ化物(フッ素)を上手に利用することも虫歯予防に効果的です。

      フッ化物には、歯の再石灰化を促し、歯質を強化する作用があります。毎日の歯磨きでは、年齢に合ったフッ化物配合歯磨剤を使用しましょう。

      そして、定期的に歯科医院でチェックを受けることもおすすめです。

      自分では気づきにくい初期の虫歯や磨き残しを確認してもらえるだけでなく、口の状態に合わせたケアについてアドバイスを受けることができます。

      お子さんの場合は、歯の溝を材料で埋めて虫歯を予防するシーラントなど、歯の状態に応じた予防処置を行うこともあります。

      虫歯予防は、毎日の歯磨きだけでなく、「食べ方」「飲み物」「フッ化物」「定期的な歯科受診」など、日々の習慣を組み合わせて行うことが大切です。

        虫歯予防に関するよくある誤解があれば教えてください

        まず、「強い力で磨いたほうが、汚れがよく落ちる」というのは誤解です。歯磨きは、強い力でゴシゴシ磨くことよりも、歯ブラシの毛先を歯面に正しく当てることが大切です。

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        強い力で磨くと、歯ブラシの毛先が早く開いてしまうだけでなく、歯肉を傷つけたり、歯肉が退縮したりする原因になることがあります。その結果、知覚過敏につながる場合もあります。歯ブラシは、毛先が軽くしなる程度の力で、小さく小刻みに動かして磨きましょう。

        さらに、「歯磨きは長時間すればするほどよい」わけでもありません。

        長時間磨いていても、歯ブラシが正しく当たっていなければ磨き残しができてしまいます。大切なのは、時間だけではなく、自分の口の中の磨きにくい場所を知り、そこに毛先をしっかり当てることです。

        虫歯予防では、「たくさん磨く」ことだけを意識するのではなく、正しい方法で磨くこと、糖分の摂り方を見直すこと、フッ化物を活用すること、定期的に歯科医院でチェックを受けることなど、さまざまな方法を組み合わせることが大切です。

          ■協力:なかむら まこ(歯科衛生士)
          2011年、福岡医療短期大学を卒業し、同年に歯科衛生士免許を取得。福岡県および東京都内の歯科医院にて歯科衛生士として勤務し、幅広い年代の患者の口腔衛生管理や予防歯科に従事する。2023年より千葉センシティ矯正歯科に勤務。矯正治療における口腔衛生管理や患者指導を担当し、患者一人ひとりの口腔内環境に合わせたサポートを行っている。

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          ※本記事は特定の病気・症状について一般的な医学情報を解説したものであり、個々の症状や状態に対する診断・治療を保証するものではありません。症状の現れ方・原因・経過には個人差があり、記事内容がすべての方に当てはまるとは限りません。また、本記事の内容は公開日時点の医学知識をもとに作成していますが、ガイドライン・診療方針は変更になる場合があります。