男性更年期は何歳から?40代だけじゃない、60~70代で発症することも

では、男性更年期障害は何歳くらいから始まるのでしょうか。男性更年期障害が多くみられるのは40代中頃から50代前半ですが、実は発症する年齢には幅があります。40代で発症した症状が70代まで続くこともあれば、60~70代になってから発症する可能性もあります。
男性更年期障害の年齢や症状について、豊洲内科・糖尿病/形成・美容外科クリニックの澤口 達也院長の監修で解説します。
医師紹介
医師、医学博士、糖尿病専門医、認定内科医。豊洲内科・糖尿病 / 形成・美容外科クリニック院長。糖尿病をはじめとする生活習慣病に加え、専門である甲状腺疾患や内分泌疾患(下垂体・副腎疾患、男性更年期障害(LOH症候群)など)の診療も数多く行う。その他、内科開業医として、発熱・微熱、倦怠感、呼吸苦、腹痛等様々な主訴の方々の診療も行っている。
目次
男性更年期障害は40代中頃~50代前半に多い
男性更年期障害は、加齢による男性ホルモン「テストステロン」の低下が発症に大きく関わっている病気です。
テストステロンの分泌量は20代をピークに徐々に減少していきます。
ただし、分泌量には個人差があり、減少の仕方も人それぞれです。テストステロンが急激に減少すると、体がその変化に対応できず、さまざまな症状が現れます。
男性更年期障害は概ね40代以降の幅広い年代で起こる可能性があります。
40代で発症して70代まで続くことも
女性の更年期は一般的に、閉経期をはさんだ数年間です。
一方、男性更年期障害は、症状が現れる年齢層が広いことが特徴です。
40代で男性更年期障害を発症し、その後70代まで長期間にわたって症状が続く場合もあります。
さらに、40~50代だけの問題とも限りません。60~70代になってから発症する可能性もあります。
そのため、「50代を過ぎたから更年期ではない」とは限りません。
症状の現れ方にも個人差がある
男性更年期障害は、年齢だけでなく症状の現れ方にも個人差があります。
ほとんど症状が現れない人がいる一方、日常生活に支障が出るほど重い症状が現れる人もいます。
症状は大きく「精神・神経症状」「身体症状」「性機能関連症状」の3つに分けられます。
精神・神経症状には、不安やイライラ、無気力、意欲・集中力の低下、不眠などがあります。
身体症状としては、ほてり、のぼせ、動悸、筋力の衰え、異常発汗、筋肉痛、関節痛、腰痛、頻尿などがあります。
さらに、ED(勃起不全)や射精障害、性欲減退、オルガズム障害など、性機能に関する症状が現れることもあります。
これらの症状が個別に現れることは少なく、多くの場合はいくつかの症状が複合的に現れます。
60代以降の不調も「年齢のせい」とは限らない
男性更年期障害は女性の更年期ほど広く認知されていないこともあり、症状があっても病院を受診しない男性は少なくありません。
男性更年期障害は40代中頃から50代前半に多くみられるものの、発症する年齢はそれだけに限られません。
40代で始まった症状が70代まで続くこともあれば、60~70代になってから発症する可能性もあります。
年齢を重ねてから心身の不調を感じるようになったとき、「もう年だから仕方がない」と決めつけず、男性更年期障害という可能性にも目を向けてみましょう。
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※本記事は特定の病気・症状について一般的な医学情報を解説したものであり、個々の症状や状態に対する診断・治療を保証するものではありません。症状の現れ方・原因・経過には個人差があり、記事内容がすべての方に当てはまるとは限りません。また、本記事の内容は公開日時点の医学知識をもとに作成していますが、ガイドライン・診療方針は変更になる場合があります。
