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「また食べてしまった…」夜中のドカ食い、じつは “心の疲れ”のサインかも【医師解説】

公開日: 2026年06月13日
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夜になると甘いものやジャンクフードに手が伸びる、ダイエット中なのに食欲が止まらない。そんな自分を「意志が弱いからだ」と責めてしまう人は少なくありません。しかし、その行動の背景に心や脳の疲れが隠れていることがあります。

夜中の暴飲暴食が起こる仕組みや対処法、自分を責めすぎることのリスクについて、ミサクリニック 六本木本院 寺井美佐栄院長に聞きました。

医師紹介

産業医科大学医学部卒業後、医療機関にて経験を積み、美容皮膚科へ転身。10年にわたり複数の大手美容皮膚科クリニックで院長を歴任し、豊富な症例経験と技術力を培う。2022年にミサクリニック六本木本院を開院し、メスを使わず“ナチュラルな美しさ”を引き出す施術に定評があり、特に切らないたるみ治療やクマ取りなどのエイジングケアを得意とする。YouTubeなどでの情報発信にも力を入れ、患者目線に立った分かりやすい解説にも定評。患者一人ひとりに寄り添った美容医療を提供している。

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「意志が弱いだけ」と思われがちな日常の行動の中で、じつは“心の疲れ”が背景にある行動について教えてください。

仕事や人間関係などで常に気を張っている方ほど、夜に緊張が緩んだタイミングで過食が起こりやすくなります

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よくある例として、「夜中につい暴飲暴食してしまう」という行動が挙げられます。

周囲からは「我慢できないだけ」「自己管理不足」と見られがちですが、実際には心の疲労や慢性的なストレスが背景に隠れているケースは少なくありません。

特に、仕事や人間関係などで常に気を張っている方ほど、夜に緊張が緩んだタイミングで過食が起こりやすくなります。日中は理性で抑えていても、心身が限界に近づくと、“食べることで脳を落ち着かせよう”という反応が起きるためです。

美容医療の現場でも、「ダイエットが続かない」「夜だけ食欲が止まらない」と相談される方の中に、単なる食習慣の問題ではなく、ストレスや睡眠不足、メンタル疲労が関係しているケースを多く感じます。

    心が疲れていると「夜中の暴飲暴食」が起こりやすくなる仕組みについて教えてください

    ストレスホルモンの分泌、前頭葉への影響など“疲れた脳の防御反応”として起きていると考えられます

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    心が疲れている状態では、脳は常にストレスに対応し続けている状態になります。すると、ストレスホルモンである「コルチゾール」の分泌が増え、自律神経のバランスも乱れやすくなります。

    この状態が続くと、脳は“手っ取り早く安心感を得られる行動”を求めるようになります。その代表例が「糖質や脂質を多く摂ること」です。

    甘いものや高カロリーな食事を摂ると、一時的に幸福感に関わる神経伝達物質であるドーパミンが分泌され、脳が「少し楽になった」と感じるためです。

    また、慢性的な疲労状態では、脳の中で “理性や判断力” に関わる前頭葉の働きに影響を与える可能性があります。その結果、「今日はやめておこう」とブレーキをかける力が弱くなり、衝動的な食行動につながりやすくなります。

    つまり、本人の意志だけの問題ではなく、“疲れた脳の防御反応”として起きている側面があるのです。

      心の疲れが原因の「夜中の暴飲暴食」には、どのように対処するのが望ましいでしょうか?

      自分を責めずに“脳を疲弊させない生活”を意識することが大切です

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      まず大切なのは、「自分を責めすぎないこと」です。

      過食そのものだけを無理に抑え込もうとしても、根本にある疲労やストレスが改善していなければ、反動が強く出ることがあります。対処としては、まず睡眠や休息の質を整えることが非常に重要です。

      睡眠不足は食欲を増やすホルモンバランスの乱れにも直結するため、夜更かしや慢性的な疲労を放置しないことが大切です。

      また、「食べないようにする」よりも、

      • ストレスの原因を整理する
      • 一人で抱え込まない
      • 軽い運動や入浴で自律神経を整える
      • 食事を極端に制限しすぎない

      といった“脳を疲弊させない生活”を意識することが改善につながります。

      美容医療でも、外見だけではなく生活習慣やメンタル面を含めて整えていくことが、結果的に綺麗になる近道だと感じています。

        逆効果になりやすい対応があれば教えてください。

        「気合いで我慢する」「自分を強く責める」など問題行動だけを消そうとするのはやめましょう

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        もっとも逆効果になりやすいのは、「気合いで我慢する」「自分を強く責める」ことです。

        例えば、

        • “絶対に食べてはいけない”
        • “また食べてしまった、自分はダメだ”
        • “意志が弱いだけだ”

        という考え方は、一時的には行動を抑えられても、長期的にはさらにストレスを強めてしまいます。

        強い自己否定が続くと、脳はさらに疲弊し、“ストレス発散としての過食”を繰り返しやすくなる悪循環に入ります。

        また、極端な糖質制限や過度なダイエットも注意が必要です。栄養不足や空腹ストレスが強くなることで、反動的なドカ食いにつながるケースもあります。

        「問題行動だけを消そう」とするのではなく、「なぜその行動が必要になっているのか」を考える視点が大切です。

          医師や専門家への相談はどのタイミングで検討すべきでしょうか。

          心身の疲労サインを見逃さず、早めの相談おすすめします

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          例えば、

          • 過食が数週間〜数ヶ月単位で続いている
          • 自分でコントロールできない感覚がある
          • 食べた後に強い自己嫌悪がある
          • 体重増加や体調不良が出ている
          • 仕事や学校、対人関係に支障が出ている
          • 睡眠障害や気分の落ち込みを伴う

          といった場合は、一度専門家へ相談することをおすすめします。

          特に、「頑張っているのに改善しない」「以前より気力が落ちている」という状態は、単なる食習慣の問題ではなく、心身の疲労サインである可能性があります。

          精神科や心療内科というとハードルが高く感じる方もいらっしゃいますが、“症状が重くなってから行く場所”ではなく、“悪化を防ぐために相談する場所”という認識で問題ありません。

          早めに相談することで、生活改善だけで整うケースも多くありますので、「まだ大丈夫」と無理を続けすぎないことが大切です。

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            ※本記事は特定の病気・症状について一般的な医学情報を解説したものであり、個々の症状や状態に対する診断・治療を保証するものではありません。症状の現れ方・原因・経過には個人差があり、記事内容がすべての方に当てはまるとは限りません。また、本記事の内容は公開日時点の医学知識をもとに作成していますが、ガイドライン・診療方針は変更になる場合があります。