仕事のストレスも関係する?男性更年期の原因は「加齢」だけではない

男性更年期障害には、加齢による男性ホルモン「テストステロン」の減少が大きく関わっています。しかし、原因として考えられるのは加齢だけではありません。男性更年期障害では「ストレス」も大きく関係します。
仕事や家庭でストレスを抱えやすい年代だからこそ、知っておきたい男性更年期障害とストレスの関係について、豊洲内科・糖尿病/形成・美容外科クリニックの澤口 達也院長の監修で解説します。
医師紹介
医師、医学博士、糖尿病専門医、認定内科医。豊洲内科・糖尿病 / 形成・美容外科クリニック院長。糖尿病をはじめとする生活習慣病に加え、専門である甲状腺疾患や内分泌疾患(下垂体・副腎疾患、男性更年期障害(LOH症候群)など)の診療も数多く行う。その他、内科開業医として、発熱・微熱、倦怠感、呼吸苦、腹痛等様々な主訴の方々の診療も行っている。
目次
男性更年期障害には「テストステロン」の減少が関係
男性更年期障害の発症には、男性ホルモンであるテストステロンの低下が大きく関わっています。
女性の場合は卵巣ホルモンの「エストロゲン」の減少が更年期障害の主な原因となりますが、男性の場合は精巣ホルモンであるテストステロンの減少が主な原因となります。
ホルモンは免疫と自律神経という二つの大きな働きと相互作用しています。
ホルモンが減少して自律神経の働きが乱れることで、動悸やほてり、うつなど、さまざまな症状が現れます。
仕事や家庭のストレスも関係する
男性更年期障害で注目したいもう一つの要因がストレスです。
例えば、上司や部下との人間関係、昇進など、仕事上で生じるストレスがあります。
男性更年期障害が多くみられる40代中頃から50代前半は、こうした仕事上のストレスを抱えることもあります。
また、ストレスの原因は仕事だけではありません。
家族とのコミュニケーションがうまく取れないといった家庭でのストレスも、男性更年期の症状をより重くするきっかけになると考えられています。
肥満や運動不足も要因の一つ
男性更年期障害には、加齢やストレス以外の要因もあります。
直接的な原因ではありませんが、肥満や運動不足などもその一つです。
そのため、男性更年期障害を乗り切るためには、生活習慣を見直すことも大切です。
食生活では、和食を中心としたバランスのよい食事を心がけ、魚や大豆製品から良質なたんぱく質を補給し、海藻や野菜からビタミンを摂ることがすすめられます。
運動では、腹筋や腕立て、スクワットなどの筋力トレーニングのほか、ウォーキングや水泳などの有酸素運動、ストレッチなどをする習慣を持つことも大切です。
ストレスをため込まない生活を
男性更年期障害を乗り切るために意識したいことの一つが、「ストレスをためないこと」です。
仕事や家庭でのストレスを発散できるような趣味や生きがいを見つけ、楽しむ心の余裕を持つことも大切です。
男性更年期障害には、加齢によるテストステロンの低下だけでなく、仕事や家庭でのストレス、肥満や運動不足なども関わります。
「年齢だから仕方がない」と考えるだけではなく、自分がどのようなストレスを抱えているのか、日々どのような生活を送っているのかにも目を向けてみましょう。
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※本記事は特定の病気・症状について一般的な医学情報を解説したものであり、個々の症状や状態に対する診断・治療を保証するものではありません。症状の現れ方・原因・経過には個人差があり、記事内容がすべての方に当てはまるとは限りません。また、本記事の内容は公開日時点の医学知識をもとに作成していますが、ガイドライン・診療方針は変更になる場合があります。
