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「運動するお金も時間もない」という人に医師がすすめる「無料のジム」の正体とは?

公開日: 2026年09月16日
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健康のためにジム通いをしたいものの、物価の上昇が続く昨今、お金の面で踏み切れずにいる人も少なくないでしょう。

しかし、登録者数110万人超(2026年9月時点)のYouTubeチャンネル「予防医学チャンネル」を運営する医師の森勇磨氏は、「健康になるために、お金は必要ありません」と話します。

この記事では、誰でも利用できる無料のジム「階段」の驚くべき効果について、解説してもらいます。

医師紹介

産業医・内科医。YouTubeチャンネル「予防医学ch」運営者。

東海高校・神戸大学医学部医学科卒業。研修後、藤田医科大学病院の救急総合内科にて数えきれないほど「症状が悪化し、後悔の念に苦しむ患者や家族」と接する中で、正しい医療情報発信に対する社会課題を痛感する。

2020年2月より「予防医学ch/医師監修」をスタート。株式会社リコーの専属産業医として予防医学の実践を経験後、独立。MEDU株式会社を立ち上げ、書籍やYouTubeでの情報発信のほか、オンライン診療に完全対応した新時代のクリニック「ウチカラクリニック」を開設。著書に『40歳からの予防医学』(ダイヤモンド社)などがある。

【この記事のポイント】

・階段昇降は、歩行より強い負荷が自然にかかる運動。

・太もも・お尻・ふくらはぎを同時に使える。

・心拍数が上がり、心臓と肺にも適度な刺激が加わる。

・1階分でも十分に意味がある。


※本記事の内容は、森勇磨 著『年金暮らしでもお金をかけずにできる 0円予防医学』 (高橋書店)の一部を抜粋のうえ再編集したものです

「運動しなきゃ」と思うほど、遠ざかっていませんか

「体のために運動したほうがいいのは分かっている」

「でも、ジムに通う余裕はないし、正直そこまで気力もない」

この言葉は、診察室で何度も耳にします。

運動の必要性は理解していても、お金、時間、体力、準備―それらを考え始めると、気持ちが後ずさりしてしまうのです。

けれど、運動は必ずしも「新しく始めるもの」である必要はありません。

すでに身近にあり、毎日の生活の中で何度も目にしているもの。

それが、階段です。

階段は「歩行より1段格上の動き」

平地を歩くのと、階段を上る動き。

この2つは似ているようで、体への負荷は大きく違います。

階段を上るとき、体は自分の体重を持ち上げます。そのため、太ももの前側(大腿四頭筋)、お尻(大殿筋)、ふくらはぎが、歩行よりも強く、はっきりと使われます。

これらは、立ちあがる、歩き出す、階段から踏ん張るといった日常動作の要となる筋肉です。

つまり階段は、「生活に必要な筋肉を、そのままの形で使う運動」なのです。


<0円健康メモ 階段は「運動に見えない運動」>
階段の最大の利点は、「運動をしている意識がなくても、体はきちんと鍛えられている」点です。

わざわざ時間を取らなくても、特別な服に着替えなくても、生活の中で自然に取り入れられます。

1階分、30秒。それだけで、太ももとお尻、ふくらはぎ、心臓と肺に、確かな刺激が加わります。

心臓と肺にも、ちょうどいい刺激が加わる

階段を上ると、自然に呼吸が深くなり、心拍数が上がります。

これは、心臓と肺が「少し頑張る」状態に入ったサインです。

息が切れすぎず、でも何もしないより確実に負荷がかかる。階段昇降は、筋力トレーニングと有酸素運動を同時に行える、数少ない動きです。

ジムでいえば、筋トレマシンとエアロバイクを同時に使っているようなもの。

それが、特別な準備なしでできてしまいます。

なお、「階段を使いましょう」と言われると、「全部階段にしなければならない」と思ってしまう方がいます。

でも、その必要はありません。5階建ての建物なら、最後の1階分だけ階段にする。駅なら、上りだけ階段で、下りはエスカレーターにする。

それで十分です。

体は、「少し負荷が増えた」という変化に、きちんと反応します。

膝に不安がある人こそ、使い分けが大切

階段だと膝が不安、という方も少なくありません。

ここで知っておいてほしいのは、膝に強い負担がかかりやすいのは「上り」ではなく「下り」だということです。

上りは筋肉が主体。一方、下りは体重をブレーキで止める動きになり、関節への衝撃が増えます。この使い分けを理解しておけば、安全性と効果の両立がしやすくなります。

運動を「特別な行事」にしてしまうと、続きません。でも階段なら、使うかどうかをその場で自分が選べます。

今日はエレベーター。明日は階段で1階分。そのくらいの気軽さでいいのです。


【参考書籍】

『年金暮らしでもお金をかけずにできる 0円予防医学』(高橋書店)
高価なサプリメントや健康器具、スポーツジムに頼らなくても大丈夫。納豆や卵など身近な食材、散歩やラジオ体操など日常生活の工夫だけで健康を守る方法を紹介します。年金暮らしでも無理なく続けられる健康習慣が満載です。

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