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納豆で「効き目が弱くなる薬」がある…?薬剤師が教える、薬を飲んでいるときに避けたほうがいい食べ物

公開日: 2026年10月02日
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「薬を飲んでいるとき、食べてはいけないものはあるの?」と気になったことはありませんか。

薬の中には、食べ物によって効果が弱くなったり、反対に作用や副作用が強くなったりするものがあります。また、特定の食べ物だけでなく、食事の内容やタイミング、アルコールが薬の効果に影響することもあります。「薬を飲む時間と食事をずらせば大丈夫」とは限らないため、注意が必要です。

この記事では、納豆やグレープフルーツなど、薬との組み合わせに注意したい代表的な食べ物や食事について、具体的な例を挙げながら解説します。

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森崎 アユム
薬剤師

総合病院で薬剤師として働きながら、正しい医療情報の発信のため医療ライターとしても活動中。子どもから高齢者まで、さまざまな患者と接してきた経験を活かし、どんな人が読んでもわかりやすい文章を心がけている。

納豆で「効果が弱くなる」薬がある

「血液をサラサラにする薬を飲んでいるとき、納豆を食べてはいけない」と聞いたことがある方もいるでしょう。しかし、血液をサラサラにする薬すべてで納豆を避ける必要はありません。

納豆を避けなければならないのは、「ワーファリン(成分名:ワルファリン)」という薬だけです。

納豆菌は、腸内でたくさんのビタミンKを合成します。ビタミンKはワルファリンの効果を弱めてしまい、血液をサラサラに維持できなくなるため、ワルファリンを使用中は納豆を食べてはいけないのです。

「朝にワルファリンを飲んで、夜に納豆を食べる」といったように時間をずらしても、影響を避けることはできません。

なお、オクラや山芋など、ほかの「ネバネバした食べ物」が禁止されるわけではありません。「ネバネバした食べ物=ワルファリンと相性が悪い」ということではないので、混同しないようにしてください。

グレープフルーツで薬が「効きすぎる」こともある

グレープフルーツは、薬との食べ合わせが悪いことで知られている食べ物のひとつです。

グレープフルーツに含まれる成分(フラノクマリン類)には、一部の薬の分解を妨げる作用があります。その結果、体内で薬の濃度が高くなり、作用や副作用が通常より強く出てしまうのです。

また、注意が必要なのは果実そのものだけではありません。グレープフルーツを使用したゼリーやジュースなどの加工食品も薬の効果に影響することがあります。グレープフルーツを避けるよう説明を受けた場合は、加工食品も含めて原材料を確認するようにしましょう。

【グレープフルーツに影響を受ける薬の例】
・高血圧症治療薬(成分名:ニフェジピン、フェロジピンなど)
・免疫抑制剤(成分名:タクロリムス、シクロスポリンなど)
・利尿薬(成分名:トルバプタン)

代表例として一部を挙げました。同じ目的で使われる薬でも、グレープフルーツの影響を受けるものと受けないものがあります。ご自身が服用している薬について知りたい場合は、薬剤師や医師に確認してください。

食事の内容やタイミングで「効果が変わる」薬もある

食事の内容やタイミングで「効果が変わる」薬もある

特定の食べ物だけではなく、食事や食事に含まれる脂質の量などによって、薬の吸収が変わることもあります。食事によって吸収される量が少なくなる薬がある一方、反対に吸収量が増える薬もあります。

たとえば、アレルギー性鼻炎やじんましんなどに使用される「ビラノア(成分名:ビラスチン)」は、食事によって薬の吸収が低下するため、空腹時に服用する薬です。

また、一部の内服抗がん剤でも食事の影響を大きく受けるものがあります。

【食事の影響を受ける内服抗がん剤の例】
・肺がんの治療薬(成分名:アファチニブ)
・悪性軟部腫瘍などの治療薬(成分名:パゾパニブ)
・悪性神経膠腫などの治療薬(成分名:テモゾロミド)

これらの薬は、食事によって薬の吸収量が変化するため、適切な効果を得て、副作用のリスクを抑えるためにも、薬を服用するタイミングがとても重要です。「薬は食後に飲んだほうがよい」とは限りません。

「空腹時」「食事の1時間前」「食事の2時間後」など、特別な服用方法には理由があります。薬の効果を適切に得るためにも、決められた服用方法を守りましょう。

薬を飲んでいるときはアルコールにも注意

薬を服用しているときは、アルコールにも注意しなければなりません。アルコールによって薬の作用や副作用が強くなることがあるためです。

とくに、睡眠薬や抗不安薬などは、アルコールと併用すると眠気やふらつきなどが強く現れる可能性があります。

また、感染症の治療やピロリ菌の除菌などに使用される「フラジール(成分名:メトロニダゾール)」は、服用中の飲酒そのものを避ける必要がある薬です。服用している期間にアルコールを飲むと、頭痛や吐き気、顔のほてりなど二日酔いのような症状が現れることがあります。

飲酒しても問題ないかどうかは、薬によって異なります。薬を服用している期間にお酒を飲む予定がある場合は、あらかじめ医師や薬剤師に確認しておくと安心です。

食べ物との組み合わせが気になったら薬剤師に確認しよう

今回は、薬の効果に影響する代表的な食べ物をご紹介しました。ただし、今回取り上げた食べ物が、すべての薬の効果に影響するわけではありません。必要以上に食べ物を制限するのではなく、自分が服用している薬について正しい情報を知ることが大切です。

自分の服用している薬と食べ物との関係が気になった場合は、薬剤師や医師に確認しましょう。


<参考文献>
・Q2 グレープフルーツジュースを避けるべきくすりがあるそうですが、どんなくすりですか。独立行政法人 医薬品医療機器総合機構

・食前・食間・食後について 中外製薬株式会社

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※本記事は特定の病気・症状について一般的な医学情報を解説したものであり、個々の症状や状態に対する診断・治療を保証するものではありません。症状の現れ方・原因・経過には個人差があり、記事内容がすべての方に当てはまるとは限りません。また、本記事の内容は公開日時点の医学知識をもとに作成していますが、ガイドライン・診療方針は変更になる場合があります。