6月14日は「認知症予防の日」――アルツハイマー博士の誕生日に、予防を考える【今日は何の日】

この連載では、そんな日をひとつひとつ取り上げ、病気や健康について改めて考えるきっかけをお届けしています。
今日は6月14日、こんな日です。
目次
今日は何の日?
6月14日は「認知症予防の日」です。一般社団法人 日本認知症予防学会が制定したこの記念日は、認知症予防の大切さをより多くの人に伝えることを目的としています。
認知症は、ご本人はもちろん、家族や周囲の人にも深くかかわる病気です。まだ遠い話と感じる方も、この機会にぜひ一度、立ち止まって考えてみてはいかがでしょうか。
どうして6月14日なの?
6月14日という日付けは、アルツハイマー型認知症を発見したドイツの神経科医、アロイス・アルツハイマー博士の誕生日です。「アルツハイマー」という名前は病名として広く知られていますが、それはこの博士が初めてその病態を報告したことに由来しています。
博士の誕生日である6月14日を記念日とすることで、認知症という病気への理解と、予防への意識を社会全体に広めていこうというのが、この日の趣旨です。
そもそも、認知症ってどんな病気?
認知症とは、何らかの原因で脳の細胞が壊れることで脳の働きが低下し、日常生活に支障が出るようになった状態のことを指します。
一口に認知症といっても、その種類はさまざまです。代表的なものとして、アルツハイマー型認知症・血管性認知症・レビー小体型認知症・前頭側頭型認知症の4つが挙げられます。
このうち、アルツハイマー型認知症・レビー小体型認知症・前頭側頭型認知症は「神経変性疾患」と呼ばれるタイプで、脳の神経細胞がゆっくりと失われていくことで起こります。一方、血管性認知症は脳梗塞や脳出血などの血管障害が原因で起こる点が異なります。
身近な病気だが完治させる方法はいまだ見つからず
認知症は、決して「一部の人の話」ではありません。2012年時点の国内の認知症患者数は約462万人と推計されており、当時すでに高齢者の7人に1人の割合でした。
これほど身近な病気であるにもかかわらず、現時点では認知症を完治させる方法はまだ見つかっていません。だからこそ、「治療」よりも「予防」に目を向けることが、今できる最善の対策となります。
認知症予防のために日常で意識したいこと
認知症は、環境や生活習慣と深く関係していることが明らかになってきています。特定の「これをやれば絶対大丈夫」という方法はないものの、日々の積み重ねが予防につながると考えられています。
●体を動かす習慣を持つ
運動不足は、高血圧や糖尿病などの生活習慣病のリスクを高め、それが認知症の発症にもかかわってくることがあります。無理のない範囲で体を動かす習慣は、認知症予防の観点からも大切です。
●生活習慣病のコントロール
高血圧・糖尿病・脂質異常(コレステロールや中性脂肪の異常)といった生活習慣病を予防・管理することは、動脈硬化を抑え、脳への血流を守ることにつながります。これはアルツハイマー型・脳血管性、どちらの認知症予防にも関係すると考えられています。
●食事と栄養素への意識
葉酸・ビタミンB₆・ビタミンB₁₂は、認知症の一因とされる物質(ホモシステイン)の代謝に関わるとされています。また、DHA・EPAは脳の働きや生活習慣病の予防に関連する栄養素として注目されており、ビタミンA・C・Eやポリフェノールといった抗酸化物質、さらにビタミンDも認知機能との関係が研究されています。
●人とのつながりを大切にする
家族や友人との交流、社会活動への参加が認知症のリスクを下げるという研究結果もあります。特に一人でいることが多くなりがちな高齢の方にとって、外に出て誰かと話す機会を持つことは、認知機能の維持にとって重要と考えられています。
まとめ
6月14日の「認知症予防の日」は、アルツハイマー博士の誕生日を由来とする、予防と啓発のための記念日です。認知症は誰もがかかわる可能性のある身近な病気であり、現時点では完治する方法がないからこそ、日々の生活習慣を見直すことが重要です。
「もし自分や家族が…」と心配になる前に、今日という日を、生活習慣を振り返るきっかけにしてみてはいかがでしょうか。小さな積み重ねが、将来の自分を守ることにつながるかもしれません。
<参考URL>
https://www.seirei.or.jp/hamamatsu/blog/20210614/
https://roushikyo-digital.com/news/9246/
https://kenkokai.or.jp/trivia/2023-6-9/
https://www.healthy-pass.co.jp/blog/20200605/
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※記事の内容は記載当時の情報であり、現在と異なる場合があります。
