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5月12日は「国際看護師の日」――看護師の存在と、ケアの心について考える日【今日は何の日】

公開日: 2026年05月12日
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毎日何気なく過ぎていく日々の中にも、健康や医療にまつわる「記念日」や「啓発の日」が数多く存在します。この連載では、そんな日をひとつひとつ取り上げ、病気や健康について改めて考えるきっかけをお届けしています。

今日は5月12日、こんな日です。

今日は何の日?

5月12日は「国際看護師の日(International Nurses Day)」です。世界中の看護師が社会に果たしてきた貢献を称え、あらためてその役割に目を向ける日として、毎年この日に位置づけられています。

「看護師さん」といえば、病院で採血をしてくれたり、点滴を管理してくれたり、患者の体調を見守ってくれたりする存在として多くの人が思い浮かべるでしょう。しかし、その仕事は処置の補助だけにとどまりません。

不安を抱えた患者やその家族に寄り添い、医師と連携しながら医療の現場全体を支える、なくてはならない存在です。

なぜ5月12日なの?――ナイチンゲールの誕生日

この日付には、はっきりとした理由があります。5月12日は、「近代看護の母」と呼ばれるフローレンス・ナイチンゲールが生まれた日。1820年のこの日、ナイチンゲールはイギリスで生まれました。

ナイチンゲールは、裕福な家庭に育ちながらも家族の反対を押し切って看護師の道を選んだ人物です。1854年に起きたクリミア戦争では看護師団の団長として戦地に赴き、負傷した兵士たちに献身的にケアを届けました。戦地から戻った後も、陸軍病院の環境改善を提案し、看護学校の設立に力を注ぐなど、生涯を通じて医療と看護の改革に取り組みました。

こうした功績を持つナイチンゲールの誕生日にちなんで、1965年に国際看護師協会(ICN・本部ジュネーブ)が5月12日を「国際看護師の日」と定めました。

日本でも1990年、当時の厚生省(現・厚生労働省)が同じ5月12日を「看護の日」として制定しています。国際的な記念日と日本独自の記念日が、同じ日に重なっているのです。

なお、5月12日を含む週の日曜日から土曜日までは「看護週間」とされており、看護について広く社会に呼びかける期間となっています。

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高齢社会が進む日本で、看護の意義はさらに高まっている

日本で「看護の日」が制定された背景には、高齢社会への備えという視点がありました。超高齢社会を支えていくためには、専門的な医療知識だけでなく、看護の心・ケアの心・助け合いの心が社会全体に必要だという考え方です。

こうした意識を広く育てるために、市民や有識者が「看護の日の制定を願う会」という運動を起こし、それが記念日の制定につながりました。医療の専門家だけでなく、一般の人々が声を上げて生まれた記念日でもあるのです。

国際看護師協会も毎年、記念日ごとにテーマを掲げています。近年では「私たちの看護師、私たちの未来(Our Nurses, Our Future)」というテーマが設定されており、看護師の役割を社会全体で考えようという姿勢が示されています。

日常の中で「看護」について意識するきっかけに

「国際看護師の日」は、医療従事者だけのための記念日ではありません。私たちが普段の生活の中で、医療や介護・ケアについて改めて考えるきっかけにもなる日です。

たとえば、自分や家族が入院・通院したときに、看護師さんがどんな役割を担っているか、少し意識して見てみることも一つです。あるいは、地域の医療や介護の現場が、どのような人たちによって支えられているかを知ることも、社会への理解を深める第一歩になるでしょう。

「ケアの心」は、医療の現場だけに限らず、日常のコミュニティや家庭の中にも根ざすものです。この記念日は、そうした「助け合いの心」について広く考える機会でもあります。

まとめ

5月12日の「国際看護師の日」は、近代看護の礎を築いたナイチンゲールの誕生日にちなんで制定された、世界共通の記念日です。1965年に国際看護師協会が、そして日本では1990年に厚生省が同じ日を記念日として定めました。

看護師は、医療の最前線で患者の命と日々向き合いながら、心のケアも届けるかけがえない存在です。この日を機に、医療を支える人々への理解を深め、「ケアし合う社会」について一緒に考えてみませんか。


<参考URL>
https://www.nurse.or.jp/aim/simin/about/index.html
https://webview.isho.jp/journal/detail/abs/10.32181/jna.0000000209
https://www.jnj.co.jp/story-well-being/international-nurses-day
https://www.hospi.ac.jp/3705/

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