風邪じゃないのに鼻ムズムズ…それ「秋の花粉症」かも!?春とは違う対策が必要な理由を気象予報士が解説

また、最近は温暖化の影響で、以前とは異なるやっかいな特徴も…!?気象予報士が解説します。
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NHK・民放各局で気象キャスターを歴任し、「納得できるわかりやすい解説」に定評があるほか、防災や気候変動についても親しみやすい説明を得意とする。野菜ソムリエ・食育インストラクター・薬膳マイスターとして出張料理やレシピ制作も行い、気象と健康、食事の関係にも詳しい。
目次
「秋の花粉症」とは?
秋の花粉症とは、ヨモギやブタクサなどキク科の植物や、カナムグラなどのアサ科の植物の花粉によって引き起こされる、くしゃみや鼻水といったアレルギー症状です。
植物名で聞いてもピンと来ない人が多いかもしれませんが、空き地や河原などによく生えているいわゆる“雑草”で、ほぼ全国各地に自生しています。
おおむね最高気温が25℃を切る頃から飛び始め、8月下旬~10月頃によく飛ぶ地域が多くなっています。
春と同じではない!?秋ならではの対策とは
秋の花粉が春と大きく異なる点は、その飛散距離です。
春によく飛ぶスギやヒノキの花粉は、風に乗って遠くまで飛びやすい性質があり、条件によっては200km程度も飛ぶとされています。
一方、ブタクサなどの秋の花粉はせいぜい500mほどしか飛びません。つまり、原因となる植物が生えている場所を避けて歩くことで、花粉をかなりの程度避けることができるのです。
毎年、秋になると花粉症がつらいと感じる人は、通勤・通学の経路などよく通るところに雑草の生えやすい空き地や河原がないか、確認してみてください。
可能ならそういった場所を避けることで症状が楽になる場合がありますし、避けるのが難しい場合も、近くを通るときだけマスクやメガネで完全防備することで、吸い込む花粉の量を減らすことができます。
なお、秋の花粉は春の花粉よりも粒子が小さく、くしゃみや鼻水、目のかゆみだけでなく喉に違和感や痛みが出ることもあります。
症状がつらいと感じる場合は、がまんせず医療機関を受診しましょう。
以前よりもやっかい!?温暖化による変化も
前述の通り、秋の花粉は最高気温が25℃を切る頃から一気に飛び始めます。
しかし近年は、温暖化の影響で残暑が長引く傾向があり、最高気温が25℃を下回るタイミングも遅くなりつつあります。
そのため、「今年は花粉が飛ばないのかな?」「今年は少な目かな?」と油断していたところへ不意打ちのように飛び始め、対策が遅れがちです。
また、秋の花粉症の原因となる植物は基本的に暑いほど元気に生い茂るので、毎年のように猛暑となっている昨今は、花粉の飛散量も毎年のように多くなってしまいます。
温暖化とともに、秋の花粉は以前よりもやっかいな存在になりつつあるのです。
秋は「秋の花粉症対策」を
秋の花粉症は春よりも患者数が少ないため、「春の花粉症が軽くなった感じかな」「がまんすればすぐ終わるかな」と思われがちですが、秋には秋の花粉症のための対策が必要になります。
ただでさえ秋は、寒暖差などにより体に負担がかかる季節。油断せず正しい対策をすることで、秋を元気に乗りきりましょう。
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