9月23日は「網膜の日」。目の奥にある大切な膜について知る一日【今日は何の日】

この連載では、そんな日をひとつひとつ取り上げ、病気や健康について改めて考えるきっかけをお届けしています。
今日は9月23日、こんな日です。
目次
網膜の病気についての理解を深める日
9月23日は「網膜の日」です。網膜色素変性症をはじめ、緑内障、糖尿病網膜症、加齢黄斑変性、網膜静脈閉塞症、網膜剥離など、さまざまな網膜の病気についての理解を深め、そうした病気を抱える人たちとともに生きる社会づくりを考えていくために、2017年に制定された記念日で、日本記念日協会にも登録されています。
なお、公益社団法人日本網膜色素変性症協会(JRPS)では「世界網膜の日」にあわせた啓発行事も開催しており、2026年は9月26日に「世界網膜の日2026」が予定されています。
誤解を生みやすい「網膜の病気」
「網膜」とは、私たちの目の奥にある、光を感じ取るための薄い膜のことです。ここには光を感知する細胞があり、明るさを感じる「桿体細胞」と、色を見分ける「錐体細胞」の2種類が働くことで、私たちは景色や物の色、形を認識することができています。
網膜の状態は、日常生活での「見え方」に直接関わってきます。
網膜に何らかの異常が起こると、物が歪んで見えたり、視野の真ん中が黒っぽく感じられたり、全体がぼやけて見えたりすることがあります。また、暗い場所で見えにくくなったり、視野が狭くなったりすることも、網膜と関わりの深い症状です。
網膜の病気を抱えている人は、見た目だけでは分かりにくいという特徴があります。そのため、周りの人から十分に理解してもらえなかったり、誤解を受けてしまったりすることも少なくありません。
たとえば、白杖を持っている人がスマートフォンの画面を見ているのを目にして、「見えているなら杖はいらないのでは」と感じてしまう方もいるかもしれません。
しかし、網膜の病気による見え方や進行の度合いは人それぞれで、視野の一部しか見えていなかったり、物が歪んで見えていたりする中で、安全に歩くために白杖を使っている方もいます。
こうした「見えにくさ」の多様性を知ることは、周囲の人が自然に配慮できる社会につながっていきます。
また、9月23日は昼と夜の長さがほぼ同じになる日で、これを境に夜が長くなっていきます。網膜の病気を抱える人にとって「明るさ」はとても大切な要素であり、暗い時間が増えることは、外出のしやすさにも関わってきます。
こうした季節の節目に合わせて、この日が選ばれたことにも意味があります。
日常で意識したいこと
網膜は、私たちが日々ものを見るために欠かせない部位です。だからこそ、身近な人が見えにくさを感じているかもしれない、ということを心のどこかに置いておくことが大切です。
もし白杖を持った方が困っている様子や、危ない場面を見かけたら、ひと声かけてみることも、支えになる行動のひとつです。
また、JRPSでは網膜に関する疾患の研究を後押しするため、長年にわたり研究者への助成活動を続けています。
2026年には第30回という節目を迎え、研究者と患者・家族が想いを伝え合う場としても位置づけられています。こうした取り組みが続いていることを知るだけでも、社会全体の理解につながっていきます。
まとめ
9月23日の「網膜の日」は、目の奥にある「網膜」という部位に光を当て、そこに関わる病気や、それを抱える人たちの見え方について考えるための一日です。
網膜は、私たちが世界を見るための大切な窓口です。この機会に、身近な人の「見え方」にも少し思いを寄せてみてはいかがでしょうか。
<参考URL>
・https://town.iwate.iwate.jp/town/life/moumakunohi-20230923/
・https://jrps.org/blog/2017/08/09/今年2017年から9月23日が「網膜の日」に!/
・https://www.keigankai.com/post-1531/
・https://www.tougan.org/files/world_retina%20_day_2026.pdf
・https://menokoto365.jp/4095/
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※記事の内容は記載当時の情報であり、現在と異なる場合があります。
