高齢者の1か月以上前からの「お腹が張る」原因は?何科を受診するべき?

目次
高齢者の1か月以上前からの「お腹が張る」…原因は?
寄せられた質問から多く疑われた原因には、以下のような疾患などがありました。
疑われる疾患など
- 過敏性腸症候群
- うつ病
- 胃腸炎
- 機能性ディスペプシア
など
また、「お腹が張る」に加えて、1割以上の方が「腹部全体が痛い」「ゲップが出る」といった症状を訴えていました。
受診は必要?
医師の回答のうち、約9割で「最寄りの医療機関での受診」が推奨されました。
受診を推奨される診療科として多くあがったのは、以下の診療科でした。
推奨される診療科
- 消化器内科
- 内科
- 消化器外科
など
以下からは、実際にあった質問と医師からの回答を紹介します。
慢性的なお腹の張り
最寄りの診療所・クリニックまたは病院で消化器内科の受診を推奨します。
症状からは機能性胃腸症が疑われます。ただし診断には、胃や大腸などに器質的な疾患がないことを確認する必要があります。消化器内科を受診し、必要に応じて内視鏡などの検査を受けることをおすすめします。
最寄りの診療所・クリニックまたは病院で消化器内科の受診を推奨します。
一過性の胃腸炎や、ストレスなどによる自律神経の乱れが関係している可能性があります。症状が長引く場合は機能性胃腸症も考えられます。
胃薬や整腸剤で改善することが多いですが、念のため消化器内科で内視鏡検査を受けると安心です。
下腹部が張り重たく、ズキズキ痛い
1年前から下腹部が張って重たく、ズキズキする痛みがあります。大腸内視鏡検査は2回受け、がんは否定されていますが、便秘といわれ酸化マグネシウムを処方されるのみです。痛みが強く眠れないこともあり、つらい状態が続いています。
最寄りの診療所・クリニックまたは病院で消化器内科の受診を推奨します。
大腸がんが否定されている点は安心材料です。酸化マグネシウム以外にも便通を整える薬や漢方薬(大建中湯など)があります。消化器内科で薬を調整してもらい、症状緩和を目指すことをおすすめします。
最寄りの診療所・クリニックまたは病院で消化器内科の受診を推奨します。
ご相談いただいた症状から考えると、便秘型過敏性腸症候群の可能性があります。この場合は適した治療薬がありますので、消化器内科で専門的な治療を受けることをおすすめします。
肝硬変によるお腹の張り
重度の肝硬変があり、ここ2か月ほどお腹の張りが強く、不調感が続いています。門脈血栓もあり治療を受けましたが改善していません。お腹の張りを何とかしたいと悩んでいます。
最寄りの診療所・クリニックまたは病院で消化器内科の受診を推奨します。
お腹の張りの原因が、腹水なのか腸内容(便やガス)なのか、それ以外の何か(腫瘍など)なのかによっては対応が全く異なります。
幸い消化器内科の主治医がおられるとのことですので、まずは主治医に相談してみられるのが最善かと思います。
最寄りの診療所・クリニックまたは病院で消化器内科の受診を推奨します。
肝硬変や門脈血栓の状況から、腹水が原因の可能性があります。利尿薬で尿量を増やして腹水を減らす治療が基本です。
効果が乏しければ薬の調整や腹水を抜く処置を検討します。内科の主治医と十分に相談してください。
膵臓腫瘍による治療後のお腹の張りや鈍痛
膵臓に腫瘍があり、膵管拡張や急性膵炎で入院歴があります。退院後もお腹の張りや鈍痛、げっぷ、背中の痛みが続いています。主治医を信頼していますが、このままでよいのか不安です。
最寄りの診療所・クリニックまたは病院で消化器内科の受診を推奨します。
ご相談いただいた症状を拝見すると、膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)などの可能性があります。
膵炎を繰り返す場合は、手術を検討することもあります。内科の主治医と十分に相談しながら検査と治療を進めることが重要です。
最寄りの診療所・クリニックまたは病院で消化器内科の受診を推奨します。
膵臓の機能低下による消化不良の可能性があります。消化酵素製剤などの内服で改善することがありますので、再診時に現在の主治医へ相談してください。
下腹が張り、排尿前後に痛みがある
下腹部が張って痛みがあり、排尿の前後で痛みが強くなります。頻尿で夜間何度もトイレに行き、寝不足です。残尿感もあります。病院を受診すべきでしょうか。
最寄りの診療所・クリニックまたは病院で泌尿器科の受診を推奨します。
膀胱炎や尿道炎の可能性があります。まずは泌尿器科を受診し、適切な診断と治療を受けることをおすすめします。水分を十分にとることも一時的な対処として有効です。
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※本記事は、病院なび医療相談サービス「医療Q&Aなび」に一般の皆様から寄せられた健康・医療に関する相談に、医師が回答した内容を元に構成しています。回答内容は相談者からインターネット経由で寄せられた内容のみに基づき医師が回答した一事例です。通常の診察で行われるような、相談者の感じている症状・状態の詳細の聞き取りや観察などのコミュニケーションに基づく正式な診断ではなく、あくまで「一般的な医学的情報」を提供しています。症状の現れ方・原因・経過には個人差があり、記事内容がすべての方に当てはまるとは限りません。気になる症状がある場合、突然の悪化・呼吸困難・意識の変化など緊急性が高い場合は、自己判断せず早急に医療機関へご相談ください。

月に1回ほど、上腹部や下腹部がキリキリと痛み、吐き気や下痢を伴うことがあります。
排便すれば治まりますが、普段からお腹が張ったような違和感があります。便通や食欲は保たれていますが、慢性的な張りが気になります。