1か月以上前からの「味がわからない」原因は?何科を受診するべき?

目次
1か月以上前からの「味がわからない」…原因は?
寄せられた質問から多く疑われた原因には、以下のような疾患などがありました。
疑われる疾患など
- 味覚障害/味覚異常
- 嗅覚障害
- うつ病/うつ状態
など
また、「味がわからない」に加えて、約3割の方が「においがわからない」といった症状を訴えていました。
受診は必要?
医師の回答のうち、約9割で「最寄りの医療機関での受診」が推奨されました。
受診を推奨される診療科として多くあがったのは、以下の診療科でした
推奨される診療科
- 耳鼻いんこう科
- 内科
- 心療内科
- 精神科
- 歯科口腔外科
など
以下からは、実際にあった質問と医師からの回答を紹介します。
精神的につらく、最近は味もわからなくなりました
最寄りの診療所・クリニックで精神科または心療内科の受診を推奨します。
症状の原因としては、精神的な不調が大きく関係している可能性が考えられます。考えられる病気としては、現在診断されている双極性障害やパニック障害に加え、ほかの精神疾患が影響している可能性も否定できません。
こうした症状は、自分自身の努力や我慢だけで改善することは難しく、無理を続けることでかえって悪化することもあります。そのため、原因を詳しく調べて適切な治療を受けるためにも、早めに精神科や心療内科を受診し、主治医に現在の状態を相談することが望ましいでしょう。
最寄りの診療所・クリニックで精神科の受診を推奨します。
自分が自分ではないように感じる症状は「離人感」、体の上を虫が這っているように感じる症状は「体感幻覚」と考えられます。また、味覚がわかりにくくなる症状も含め、これらはうつ状態の際にみられることがあります。双極性障害という診断が適切であれば、現在はうつ状態(うつ病相)にある可能性が考えられるでしょう。
一方で双極性障害の治療では一般的に気分安定薬を中心に使用し、うつ病相ではクエチアピンなどの薬が用いられることがあります。現在の服薬内容が痛み止めや抗不安薬、睡眠薬のみである場合は、双極性障害に対する治療方針が適切かどうかを含め、主治医と相談のうえ薬物療法の見直しを検討することが望ましいでしょう。
薬の副作用で食べ物の味がわかりません
薬(プレドニン)を飲み始めてから、食べ物の味がわかりにくくなりました。自分では薬の副作用ではないかと感じています。できれば現在の薬を漢方薬に変更したいと考えているのですが、そのような対応は可能でしょうか。
最寄りの診療所・クリニックでリウマチ科または内科の受診を推奨します。
副腎皮質ホルモンは免疫抑制剤として内服されていると思います。これに代わる免疫抑制剤は存在しますので、疾患によっては、変更できるかもしれません。リウマチ内科の主治医の先生と相談してください。
最寄り病院で内科またはアレルギー科の受診を推奨します。
薬を飲み始めてから症状が出るようになったとのことですので、副作用の可能性が高いですし、一度、服用を中止して処方された医師にご相談なさってみてください。その上で、同様の効能の別の薬を処方してもらうなどしてもらわれたほうがいいかと思われます。
漢方薬をご希望の場合は、医師に伝えれば希望に沿うようにしてもらえると思います。
味覚がおかしいです
1月頃から背中に強い痛みが出始め、夕方には座っているのもつらい状態が続くようになりました。
整形外科ではストレートネックと診断されてリハビリを受けましたが改善せず、その後は鍼治療によって痛みはやや軽減したものの、現在も症状は続いています。
先月末に仕事で大きなストレスを受けた頃から、食事が以前よりしょっぱく感じるようになりました。当初は疲労のせいだと思っていましたが、今月半ばにカレーライスや普段食べ慣れているコンビニの焼き鳥が耐えられないほど塩辛く感じたことで、味覚の異常を自覚しました。
その後、耳鼻咽喉科を受診し、唾液の分泌を促す薬を処方されて経過観察となっています。しかし現在も野菜ジュースをはじめ多くの食品が非常にしょっぱく感じられ、食事が難しい状況が続いています。そのため、比較的食べやすい甘い菓子パンを食べて過ごしている状態です。
最寄りの病院で歯科口腔外科の受診を推奨します。
味覚異常が疑われます。耳鼻いんこう科専門医でもよいと思いますが、歯科口腔外科専門医の方が専門的かもしれません。近くの歯科口腔外科を受診することをおすすめします。
平常通り(様子をみる)を推奨します。
相談内容から考えると、ストレス性の味覚異常の可能性があるかもしれません。心療内科に相談されてはいかがでしょうか。
味覚がおかしいです
先月の半ばあたりから味覚おかしくなり、主に肉や魚が洗剤(塩素系)の味がします。全て同じスーパーから購入している物のため、その加工工程で消毒等の洗い流し不足ということも考えたのですが、最近既製品の食べ物でも感じるようになりました。
調味料(塩味・甘み)は異常なく、肉や魚は味を濃くすれば食べれないことはないですが、味のおかしさは変わりません。
仕事が上手くいっていなく精神的なストレスもあります。この味覚については受診が必要なのか、その場合何科なのかを教えていただきたいです。
最寄りの診療所・クリニックで耳鼻いんこう科または内科、心療内科の受診を推奨します。
味覚障害の主な原因としては、「加齢」、味を感じる細胞の再生を促す「亜鉛」の不足、口腔内が乾燥する「口腔疾患」、鼻づまりやアレルギー性鼻炎などによる「風味障害」、糖尿病や腎臓・消化器などのさまざまな病気の「合併症」、「薬の副作用」、ストレスによる「心因性」などが挙げられます。
相談者様の場合、ストレスによる「心因性」が原因となっている可能性もありますが、まずは口や鼻などに異常がないか、耳鼻いんこう科で診てもらうのがよいと思います。
さらに亜鉛不足の有無、内臓疾患の有無について内科を受診し、それでも味覚障害が治らないようであれば、心療内科・メンタルクリニックなどを受診して、原因を調べていくのが適切かと思います。
最寄りの診療所・クリニックで内科または心療内科、耳鼻いんこう科の受診を推奨します。
味覚障害の原因としては、現在服用している薬の副作用のほか、加齢や亜鉛不足、糖尿病の合併症などが考えられます。また、アレルギー性鼻炎による鼻づまりや、副鼻腔炎に伴う嗅覚障害が影響している場合もあります。そのため、まずは耳鼻いんこう科を受診し、味覚や嗅覚の状態を含めて詳しく検査してもらうことをおすすめします。
一方で、ストレスや精神的な負担が大きい状態が続くと、自律神経の乱れて自律神経失調症による味覚異常などの身体症状が現れることもあります。真面目で責任感の強い方ほど知らないうちにストレスを抱え込んでしまうことがあるため、心療内科で相談することも選択肢のひとつだと思います。
専門家に悩みを話すだけでも気持ちが軽くなり、症状の改善につながる場合があります。
口の中がしびれて味がわかりません
約1カ月前から、食事をしても味がよくわからず気持ち悪さを感じています。ちょうど風邪気味だったこともあり、そのうち治るだろうと思って様子をみていました。
口の中や舌にしびれのような違和感があり、食欲も低下しています。ただ、空腹になるとかえって気持ち悪くなるため、無理に食事をしている状態です。
現在、内科で亜鉛不足などを調べるために血液検査を受けています。内科の医師からは「口腔外科で相談してみてもよいかもしれない」と言われました。
この症状は味覚障害なのでしょうか。また、更年期の影響も考えられるのか気になっています。どの診療科を受診すればよいのかわからず困っています。
最寄りの病院で精神科または歯科口腔外科の受診を推奨します。
症状が長期間続いているようですので、原因を詳しく調べるために医療機関を受診することをおすすめします。受診先としては、口腔外科や精神科などが考えられます。味覚異常の原因はさまざまであり、それによって治療法や対処方法も異なるため、まずは原因を特定することが大切です。
最寄りの病院で脳神経外科または脳神経内科/神経内科、耳鼻いんこう科の受診を推奨します。
味覚障害の有無や程度を確認するため、一度耳鼻咽喉科で検査を受けることが必要だと思います。また、神経系の検査も必要ですので、MRI検査を受けることも検討することをおすすめします。
味覚と嗅覚がありません
1ヶ月前にトラックの荷台で転倒し、頭から転落。頭部右側にヒビが入り10針縫いました。転落して5日後から味覚と匂いがしなくなったため、脳外科で再度検査を受けたら、味覚に関わる神経には異常がないといわれました。
耳鼻科を紹介され、亜鉛製剤を服用していますが、味覚と嗅覚ともに全く戻っていません。タバコを吸っているが味を感じることができず、このまま治らないのか不安です。
平常通り(様子をみる)を推奨します。
頭部外傷の影響で、嗅覚を司る嗅神経が損傷している可能性が考えられます。その結果、嗅覚が失われている状態になっているのかもしれません。
味覚そのものには異常がなくてもにおいを感じられないことで、味覚も低下したように感じることがあります。
もし嗅神経が断裂している場合には、嗅覚の回復は難しい可能性があります。
平常通り(様子をみる)を推奨します。
頭部外傷の影響によって、嗅覚や味覚が低下する「風味障害」が起きている可能性があります。症状が回復するかどうかは個人差があり、現時点で断言することはできませんが、統計的には改善が難しいケースも少なくありません。
それでも、回復の可能性を少しでも高めるためには、治療を継続することが大切です。耳鼻いんこう科で相談し、必要に応じて点鼻薬などの治療についても検討してもらうとよいでしょう。
口の中がしょっぱく味がわかりません
4ヶ月前に歯根嚢胞の原因となっていた奥歯を抜歯してから、口の奥にしょっぱいような違和感を時々感じるようになりました。当初は症状が軽く、抜歯部位も順調に治癒していると言われていたため様子を見ていましたが、3日前からしょっぱさが強くなり、一日中塩を口に含んでいるような感覚が続いています。その影響で料理の味付けが分かりにくくなり、味覚異常ではないかと不安を感じています。
抜歯との関連や受診先について悩んでおり、かかりつけ歯科・耳鼻咽喉科・大学病院口腔外科のどこを受診するべきか迷っています。また、もし神経の損傷が原因だった場合に治療法があるのかも知りたいです。
最寄りの病院で歯科口腔外科または耳鼻いんこう科の受診を推奨します。
味覚障害の診察は、一般的に耳鼻咽喉科や大学病院の歯科口腔外科で行われます。ただし、神経障害に対して処方されるビタミンB12製剤などは、必ずしも十分な改善効果が得られるとは限りません。
奥歯や親知らずの抜歯後に味覚障害や舌のしびれが生じることもあり、神経が損傷した場合は回復まで数か月から半年ほどかかることがあります。すでに症状が長期間続いているため、まずは抜歯を行った大学病院などで詳しい診察を受け、原因や今後の見通しについて説明を受けることが望ましいでしょう。
最寄りの病院で耳鼻いんこう科の受診を推奨します。
確かに口腔外科医師の言う通り抜歯後にしょっぱさが出ることは考えにくいでしょう。総合病院やクリニックの味覚外来を受診して相談してはどうでしょうか。診療科としては耳鼻科になります。亜鉛も測定してもらってください。
手の震え指の痛み、味覚異常があります
昨年11月頃から家庭や仕事のストレスを強く感じるようになり、その頃から手の震えや両手の親指の付け根の痛みが現れました。
当初は我慢できていましたが、先月頃から震えが周囲に指摘されるほど強くなり、人差し指や中指、薬指にもズキズキとした痛みが広がっています。
また、6月頃から味覚にも変化が生じ、以前は薄味を好んでいたにもかかわらず、濃い味付けでないと味を感じにくくなりました。さらに2ヶ月前から動悸やめまいが現れ、不安を感じる場面で症状が強くなるほか、仕事中に理由もなく涙が出ることもあります。
帰宅後は強い疲労感やイライラ、異常な眠気が続き、心身ともにつらい状態になっています。
最寄りの診療所・クリニックで精神科または心療内科の受診を推奨します。
手の震えや痛み、味覚の変化、動悸などの一連の症状は、ひとつの原因として考えるのであればストレスの影響が関係している可能性があります。
仕事や家庭での疲労や精神的な負担が、身体症状として現れているのかもしれません。まずは十分な休養や気分転換を心がけることが大切ですが、実際には自力での対処が難しい場合も少なくありません。そのため、一度心療内科や精神科を受診し、現在の状態について相談してみることをおすすめします。
相談するだけでも症状が緩和する可能性がありますし、カウンセリングや軽い抗うつ薬や抗不安薬などによる薬物療法も効果があるかもしれません。
最近は精神科と言っても多くの人たちが受診されており、以前と比べるとずいぶんを受診しやすい雰囲気となっています。なかなか最初の受診が勇気がいるかもしれませんが、気にせずに気軽に受診するとよいと思います。
最寄りの診療所・クリニックで心療内科または精神科の受診を推奨します。
うつ病や職場うつなど気分障害になっている可能性があると思います。真面目な方で責任感が強いと、知らず知らずのうちに頑張りすぎてしまい精神的に負担が蓄積してしまう傾向にあります。睡眠薬や抗うつ薬など適切な薬物療法を受けることで気持ちが楽になり、症状の改善が期待できます。まずは気軽に心療内科か精神科を受診することをおすすめします。
症状がよくないときは頼れる薬には頼ってよいですし、休息がなにより大切なので体を休めるように時間を取ってみてください。味覚異常もストレス反応の一つかもしれないですが、亜鉛など微量金属不足もあるかもしれません。
最寄りの診療所・クリニックで心療内科または精神科の受診を推奨します。
家庭や仕事の負担が長く続いたことで、心身ともに疲弊し、自律神経の乱れやうつ状態のような症状が現れている可能性があります。動悸や倦怠感、感情のコントロールが難しくなる症状は、精神的な不調と関連していることも考えられます。
手の痛みは手根管症候群、味覚異常は亜鉛不足、動悸は心臓神経症など個別の疾患の可能性もあるかもしれませんが、まずは心身の状態を整えることが重要でしょう。
そのため、心療内科や精神科を受診し、カウンセリングや精神療法、必要に応じて投薬治療などを受けることをおすすめします。また、家庭や職場での負担を軽減できるよう、周囲の協力を得ながら無理をしない環境づくりを進めることも大切です。
これ以上、一人ですべての抱え込んでしまわず、周囲に遠慮なく助けを求めましょう。
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※本記事は、病院なび医療相談サービス「医療Q&Aなび」に一般の皆様から寄せられた健康・医療に関する相談に、医師が回答した内容を元に構成しています。回答内容は相談者からインターネット経由で寄せられた内容のみに基づき医師が回答した一事例です。通常の診察で行われるような、相談者の感じている症状・状態の詳細の聞き取りや観察などのコミュニケーションに基づく正式な診断ではなく、あくまで「一般的な医学的情報」を提供しています。症状の現れ方・原因・経過には個人差があり、記事内容がすべての方に当てはまるとは限りません。気になる症状がある場合、突然の悪化・呼吸困難・意識の変化など緊急性が高い場合は、自己判断せず早急に医療機関へご相談ください。

私は精神科に通院しており、双極性障害とパニック障害と診断されて長年治療を続けています。しかし最近は症状が悪化しており、自分が自分ではないような感覚や、自分を少し離れた場所から見ているような感覚があります。
また、理由のわからない強い不安に押しつぶされそうになることもあり、気分が落ち込んでいる時期と重なって特につらく感じています。さらに、背中を中心に体中を虫が這っているような違和感があり、掻いても治まりません。
加えて、最近は味覚にも異常があり、食べ物の味がよくわからなくなっています。