1か月以上前からの「唇の荒れ・痛み・腫れ」原因は?何科を受診するべき?

目次
1か月以上前からの「唇の荒れ・痛み・腫れ」…原因は?
寄せられた質問から多く疑われた原因には、以下のような疾患などがありました。
疑われる疾患など
- 口唇炎
- 口内炎
- アレルギー
- 口唇ヘルペス
- 接触皮膚炎
など
また、「唇の荒れ・痛み・腫れ」に加えて、1割以上の方が「口の周りがかゆい」といった症状を訴えていました。
受診は必要?
医師の回答のうち、約9割で「最寄りの医療機関での受診」が推奨されました。
受診を推奨される診療科として多くあがったのは、以下の診療科でした。
推奨される診療科
- 皮膚科
- 耳鼻いんこう科
- 内科
- 歯科口腔外科
- アレルギー科
など
以下からは、実際にあった質問と医師からの回答を紹介します。
唇のひどい荒れ、じくじくした水泡
最寄りの診療所・クリニックで皮膚科の受診を推奨します。
口唇ヘルペスが疑われます。市販の軟膏だけでは十分な治療にならず、皮膚科で診察を受けて、必要に応じて抗ウイルス薬の内服治療を受けることをおすすめします。
また、疲労やストレスが再発のきっかけになることもあるため、十分な休養をとり、食事などからビタミンを補うことも大切です。早めに皮膚科を受診してください。
自宅で安静を推奨します。
唇の症状については、口の中をできるだけ清潔に保つことが大切だと思います。
口腔内には常在菌がいるため完全に清潔にすることは難しいですが、こまめにうがいをし、歯磨きも丁寧に行うとよいでしょう。生ものはできるだけ控えることもすすめます。
現在行っている治療を続けながら、口腔内を清潔に保つよう心がけてください。
唇の白いコケ状の荒れ
3か月ほど前から、唇の皮がむけて白いコケのようなものが付着する状態が続いています。以前は痒みもありましたが、現在は落ち着いています。
ただ、白い皮は擦ると取れてもすぐに再び付着し、唇の周囲や、ときには唇の内側にも同じようなものが現れます。
薬を塗ってもなかなか改善せず、このまま治療を続けてよいのか気になっています。
最寄りの診療所・クリニックで歯科口腔外科の受診を推奨します。
唇の症状が繰り返している場合には、単なる口唇炎だけでなく、膠原病やベーチェット病などの病気が隠れていないか確認しておくことも必要だと思います。
まずは病院の歯科口腔外科やアレルギー科、膠原病内科などを受診して、症状について詳しく相談してみることをおすすめします。
唇の裏に腫れ物があり、熱い飲み物で痛む
唇の裏側に腫れ物があり、熱い飲み物を飲むと痛みます。自分で調べたところ、唾液などがたまってできる粘液貯留嚢胞ではないかと思っています。
このまま何もせず放置していても問題がないのか、治療を受けたほうがよいのか気になっています。
最寄りの診療所・クリニックで耳鼻いんこう科の受診を推奨します。
下唇にできた腫れ物であれば、粘液嚢胞の可能性があります。粘液嚢胞であれば、基本的には放置しても大きな問題になることはありません。
ただし、完全に治すことを希望する場合には、嚢胞を手術で取り除く必要があります。
実際に診察しなければ確定できませんので、まずは耳鼻いんこう科を受診して、正確な診断を受けることをおすすめします。
最寄りの診療所・クリニックで耳鼻いんこう科の受診を推奨します。
症状からは、ご自身が考えている粘液貯留嚢胞と考えても矛盾しません。ただし、粘液嚢胞であれば通常は痛みがないため、熱い飲み物で痛むという点は確認が必要です。
自然に小さくなったり、つぶれて消えたりすることもありますが、繰り返す場合には摘出手術を行うこともあります。
まずは耳鼻いんこう科で診察を受け、正確な診断をつけてもらいましょう。
最寄りの診療所・クリニックで耳鼻いんこう科の受診を推奨します。
症状からは、唾液などがたまってできる嚢胞が考えられます。こうした嚢胞は自然につぶれて、知らないうちに小さくなることもあります。
ただし、実際に患部を見ていないため、粘液嚢胞と断定することはできません。
より確実に診断するためにも、歯科口腔外科や歯科、耳鼻いんこう科の専門医を受診して、患部を直接診てもらうことをおすすめします。
突然の上唇の大きな腫れ、痺れ
朝起きたところ、上唇が突然大きく腫れていました。これまでにも同じような症状が2回あり、1回は頭痛薬を飲んだ後に起きたことがあります。
今回は薬を飲んでおらず、食べたことのないお菓子を食べたことが思い当たります。
痛みはありませんが、麻酔をしたようなピリピリする感覚があり、外出が難しいほど唇が腫れているため、どう対処すればよいのか困っています。
最寄りの診療所・クリニックで皮膚科の受診を推奨します。
急に唇が腫れていることから、何らかのアレルギー反応や、血管神経性浮腫が考えられます。
自宅では患部を冷やす程度の対処になりますが、もし腫れが喉の中まで広がるようであれば、気道が狭くなる危険があるため、救急医療機関を受診してください。
症状が落ち着いている場合でも、皮膚科や耳鼻いんこう科のある総合病院で詳しい検査を受けることをおすすめします。
最寄りの診療所・クリニックで皮膚科の受診を推奨します。
今回の症状からはアレルギーによる腫れが疑われますが、特に明らかな誘因がなく繰り返している場合は、遺伝性血管性浮腫なども考える必要があります。
ご家族に同じような唇や顔の腫れを経験した方がいないか確認し、受診時に伝えてください。受診先は皮膚科がおすすめです。できれば症状が出ているときに診察を受けると、診断の手がかりになります。
繰り返す唇のピリピリした痛みや皮むけ、腫れ
唇の外側が縁取られるようにピリピリ痛み、全体の皮がむけています。ワセリンを塗ると一時的にきれいになりますが、すぐに再発します。
その後、リップクリームを使用した際に痒みや腫れ、水ぶくれが出て、黄色い汁も出ました。
現在も唇の荒れや部分的な腫れを繰り返しており、食物アレルギーや花粉症などとの関係、塗り薬を続けてよいのかが気になっています。
最寄りの診療所・クリニックで皮膚科の受診を推奨します。
唇の状態は口唇炎と考えられますが、原因を調べることが大切です。食物アレルギーよりも、マスクやゴム製品に含まれるラテックス、リップクリーム、歯磨き粉、化粧水など、唇に直接触れるものによる接触皮膚炎が考えられます。
まずはワセリンのみを使用し、それ以外のものをできるだけ避けてください。改善しない場合は、皮膚科で原因について詳しく調べてもらうことをおすすめします。
最寄りの診療所・クリニックで皮膚科の受診を推奨します。
食べ物などによるアレルギーの可能性は、それほど高くないと思います。症状としては口唇炎ですが、脂漏性皮膚炎が原因となっている可能性も考えられます。
また、唇を無意識になめる癖があると、刺激によって口唇炎が悪化し、なかなか治らなくなることがあります。
原因を確認するためにも皮膚科を受診し、必要であればステロイド外用薬などによる治療を受けるとよいでしょう。
上唇にできるブツブツと強いかゆみ、感染
2か月ほどの間に、4回も唇の症状が再発しています。今回はこれまでのヘルペスとは違い、上唇全体に細かなぶつぶつができ、下唇の端には乾燥したような部分と強い痒みがあります。
その後、患部がじゅくじゅくして感染も起きたと言われました。
再発すると治るまで2~3週間かかり、仕事にも影響して困っています。帯状疱疹ワクチンで口唇ヘルペスを予防できるのかも知りたいです。
最寄りの診療所・クリニックで皮膚科の受診を推奨します。
口唇ヘルペスの原因となる単純ヘルペスと、帯状疱疹の原因となるウイルスは別のものです。そのため、帯状疱疹ワクチンを接種しても、単純ヘルペスの再発予防にはなりません。
短期間に何度も再発し、治癒にも時間がかかっているため、免疫機能が低下していないか確認することをおすすめします。
ヘルペスそのものについては皮膚科で相談し、必要に応じて内科でも検査を受けるとよいでしょう。
治りにくい唇の口内炎と血便
ここ1~2年、口内炎ができやすく、できてもなかなか治りません。今回は唇に大きな口内炎ができ、これまでとは違うため心配しています。インターネットで調べると、治りにくい口内炎はがんの可能性もあると知りました。
また、血便も出ているため、唇の症状と関係があるのか、どの診療科に相談すればよいのか気になっています。
最寄りの診療所・クリニックで皮膚科の受診を推奨します。
繰り返してなかなか治らない口内炎であれば、悪性腫瘍の可能性も含めて確認する必要があります。
まずは皮膚科を受診して患部を診てもらい、必要に応じて組織を採取する検査を受けるとよいでしょう。悪性腫瘍の可能性が否定されれば、症状に応じて軟膏などによる治療を受けることができます。
長期間続く症状ですので、一度きちんと診察を受けることをおすすめします。
唇の赤みと針で刺されるような痛み・かゆみ
5年ほど前から口の周りと唇が赤くなり、針で刺されているような痛みや痒みが続いています。以前はぶつぶつもありましたが、ここ数年は痛みと赤みが中心です。
塩分のある食べ物を食べると、その最中から痛みと赤みが強くなり、マスクでも症状が悪化します。
これまで薬を使っても長期間改善せず、原因や治療法が分からず困っています。
最寄りの診療所・クリニックでペインクリニック内科の受診を推奨します。
針で刺されるような痛みは、神経痛でよくみられる痛み方です。過去に口の周りにぶつぶつが出たことから、当初はヘルペス、特に帯状疱疹だった可能性も考えられます。帯状疱疹では、皮膚症状が治った後も神経痛が長期間残ることがあります。
このタイプの痛みには塗り薬だけでは効果が期待しにくく、神経痛に対する内服薬などが治療の中心になります。痛みの専門診療科であるペインクリニックへの受診をおすすめします。
最寄りの診療所・クリニックで皮膚科の受診を推奨します。
症状からは、いわゆる口囲皮膚炎の状態が考えられます。ほかには、薬を飲んだ後などに同じ場所に症状が出る固定薬疹なども鑑別に挙げられます。
長期間ステロイド外用薬を使用している場合は、症状との関係を確認しながら、できれば中止していくことが望ましいと思います。
皮膚科で原因を確認してもらい、必要に応じて漢方薬など別の治療方法を検討するとよいでしょう。
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※本記事は、病院なび医療相談サービス「医療Q&Aなび」に一般の皆様から寄せられた健康・医療に関する相談に、医師が回答した内容を元に構成しています。回答内容は相談者からインターネット経由で寄せられた内容のみに基づき医師が回答した一事例です。通常の診察で行われるような、相談者の感じている症状・状態の詳細の聞き取りや観察などのコミュニケーションに基づく正式な診断ではなく、あくまで「一般的な医学的情報」を提供しています。症状の現れ方・原因・経過には個人差があり、記事内容がすべての方に当てはまるとは限りません。気になる症状がある場合、突然の悪化・呼吸困難・意識の変化など緊急性が高い場合は、自己判断せず早急に医療機関へご相談ください。

2か月近く前から唇の荒れが続いています。もともと口唇ヘルペスがあり、疲れなどで体調が悪くなると下唇の片側に水ぶくれができます。今回はその後、上唇全体にも荒れが広がり、リップやワセリンを塗っても改善しません。
現在は上下の唇に小さな水ぶくれが多数でき、透明な水泡がつぶれてじくじくする状態になっています。