子どもの1か月以上前からの「呼吸が苦しい」原因は?何科を受診するべき?

目次
子どもの1か月以上前からの「呼吸が苦しい」…原因は?
寄せられた質問から多く疑われた原因には、以下のような疾患などがありました。
疑われる疾患など
- 気管支喘息
- 気管支炎
- 咳喘息
- アデノイド肥大
- アレルギー
など
また、「呼吸が苦しい」に加えて、約2割の方が「咳が出る」と感じていて、さらに1割以上の方が「呼吸時に音がする」「胸が痛い」「いびきをかく」といった症状を訴えていました。
受診は必要?
医師の回答のうち、約8割で「最寄りの医療機関での受診」が推奨されました。
受診を推奨される診療科として多くあがったのは、以下の診療科でした
推奨される診療科
- 小児科
- 耳鼻いんこう科
- 呼吸器内科
- 精神科
- 心療内科
など
以下からは、実際にあった質問と医師からの回答を紹介します。
就寝後の呼吸困難の原因がわかりません
最寄りの病院で小児科または小児耳鼻いんこう科の受診を推奨します。
夜間に呼吸困難が起きる症状は、精神的な問題だけでは説明が難しいように思われます。むしろ、繰り返す発作や苦しい体験が不安につながり、怒りっぽさなどの変化として現れている可能性も考えられます。
原因としては、耳鼻いんこう科の病気が見つかっていないだけの場合や、不整脈、弁膜症などの心臓の病気が隠れている可能性があります。そのため、耳鼻いんこう科での再検査に加え、ホルター心電図や心エコー検査などの心臓の検査も検討したいところです。
また、症状による精神的な負担も大きいと思われるため、必要に応じて精神科や心理面のサポートも含めながら、小児科の主治医とよく相談して治療を進めることが大切でしょう。
最寄りの病院で小児科または耳鼻いんこう科の受診を推奨します。
夜間だけ呼吸困難が起きるのであれば、睡眠中に舌が喉の奥へ落ち込み、気道が狭くなる「舌根沈下」が関係している可能性も考えられます。
原因を特定するためには、発作が起きた時の様子を動画で撮影し、医師に見てもらうことが有用です。また、必要に応じて大きな病院で入院し、夜間の状態をモニタリングしながら詳しい検査を行う方法もあります。
いずれにしても、症状の原因を調べるためには入院し詳しい検査が必要な状態だと思われます。
最寄りの診療所・クリニックで小児科の受診を推奨します。
入院された際、主治医からはどのような診断や説明を受けたのでしょうか。
日中は比較的元気に過ごしている一方で、夜間の就寝中に呼吸困難の発作が起きていることから、心臓に何らかの異常が関係している可能性も考えられます。
原因を詳しく調べるためにも、小児循環器内科を受診することをおすすめします。
就寝中のいびきと呼吸が苦しそうで心配です
もともといびきがひどかったのですが、最近は寝ている途中によくむせて目を覚ますようになりました。
いびきに加えて、時々呼吸が止まったような状態になり、その後、苦しそうに荒い呼吸をしたり咳き込んだりして目を覚まします。そして再び眠っても、同じような症状を繰り返しています。
小児科では、アレルギー性鼻炎による鼻づまりが原因ではないかと言われ、薬を処方されました。しかし、症状は改善せず、むしろ以前より悪化しているように感じています。
最寄りの診療所・クリニックで耳鼻いんこう科の受診を推奨します。
症状からは、睡眠時無呼吸症候群、あるいはそれに近い状態になっている可能性が考えられます。いびきは空気の通り道である気道が狭くなることで起こり、原因としてアデノイド肥大や扁桃肥大などが関係していることがあります。
また、鼻づまりによる口呼吸が続くと、睡眠や体調にさまざまな影響を及ぼすこともあります。現在の症状が改善していないことを改めて小児科の主治医に相談し、必要に応じて耳鼻いんこう科で詳しく診てもらうことをおすすめします。
最寄りの診療所・クリニックで小児科の受診を推奨します。
BMIが高くないことから、肥満に伴う舌根沈下が原因の睡眠時無呼吸症候群の可能性は高くないように思われます。
考えられる原因としては、アレルギー性鼻炎のほか、成長期にみられる扁桃腺の肥大なども挙げられます。
ただし、小児科の医師であればこうした病気の可能性も含めて診察していると考えられます。症状が改善していないことを改めて伝えたうえで、不安に感じていることや疑問点について相談し、納得できるまで説明を受けることをおすすめします。
咳と鼻水で呼吸が苦しそうで心配です
約1か月前に発熱、咳、鼻水、発疹があり小児科を受診し、手足口病の可能性があると診断され薬を処方されました。
しかし、その後も熱がなかなか下がらず、別の病院では気管支炎の可能性を指摘されて治療を受けました。発熱は上がったり下がったりを繰り返し、肺炎を疑って検査を受けましたが結果は陰性でした。
しばらく熱は下がっていましたが、10日程前に熱が出たため受診すると、手足口病と診断され、以前と同じ薬を処方されました。
現在は熱は下がっていますが、鼻水と咳が続いており、特に夜間に咳き込むことが多くなっています。今日は何度も咳き込み、息がしづらそうで、ゼーゼーしているようにも感じます。
睡眠は取れていますが、一度目を覚まして水分補給をしました。大泣きする様子はありません。
平常通り(様子をみる)を推奨します。
手足口病は通常1週間程度で改善することが多いため、その病気自体については心配する必要はないと思われます。
現在続いている咳は、風邪や感染症のあとに長引く「感染後咳嗽(かんせんごがいそう)」の可能性があります。
症状が続いているため、引き続き小児科で治療を受けることをおすすめします。咳や呼吸のつらさに対しては、吸入治療で症状が和らぐこともありますので、主治医に相談してみるとよいでしょう。
最寄りの診療所・クリニックで小児科または小児耳鼻いんこう科の受診を推奨します。
アレルギー性気管支炎などが原因となっている可能性があります。薬がなくなったあとも咳や鼻水が続いているようでしたら、再度受診して現在の症状について相談されることをおすすめします。
診療科としては小児科が適していると思います。
息がしずらくなり、頭痛がしたりしています
運動部の合宿中に、息切れのような症状が出て深く呼吸ができなくなり、締め付けられるような頭痛も起こりました。同様の症状は以前にもあり、満員電車の中で走った直後に発生したことがあります。
もともと片頭痛と貧血があり、数年前から下痢と便秘を繰り返しています。また、汗をかくと蕁麻疹が出やすく、発汗量も多いです。最近は疲れやすさや記憶力の低下も感じています。
このような症状が以前より頻繁に起こるようになり、自分の体に何か異常があるのではないかと不安を感じています。どのように対応すればよいのか分からず、困っています。
最寄りの診療所・クリニックで小児科または呼吸器内科の受診を推奨します。
「呼吸がしづらい」という症状については、気管支が狭くなるような身体的な原因(器質的な問題)なのか、それとも精神的な要因によるものなのかを見極めることが重要です。
気管支喘息のように気道が狭くなる疾患は、診察時の聴診に加えて、レントゲンやCTなどの画像検査を組み合わせることで比較的正確に診断することが可能です。
まずは小児科や呼吸器内科のクリニックを受診し、症状について相談することをおすすめします。そのうえで身体的な異常が見つからない場合は、精神的な問題についても併せて相談するとよいでしょう。
最寄りの診療所・クリニックで心療内科の受診を推奨します。
ご相談の内容からは、運動時や緊張がかかる状況で息苦しさや頭痛が出ており、症状が繰り返し起きていることがうかがえます。
まずは内科や呼吸器内科などで身体的な異常がないか確認したうえで、必要に応じて心療内科での評価も検討されるとよいと思われます。
胸が痛み、気持ち悪さと息苦しさを感じています
初めて強い痛みを感じたのは4年前で、その際は左側の痛みでした。
小児科で心電図とレントゲン検査を受けましたが異常はありませんでした。今年に入ってからも強い痛みが2回ほど出現し、小児科や整形外科を受診しましたが、いずれも明らかな異常は指摘されていません。
強い痛みが出ると、長時間にわたり部分的に強い痛みが続き、呼吸をするだけでも痛みを感じます。また、気持ち悪さや息苦しさもあります。さらに、月に1回程度、軽い痛みも続いています。
どう対応すればよいのか分からず困っており、今後の対処についてアドバイスをお願いします。
最寄りの病院で整形外科または内科の受診を推奨します。
ご相談内容を拝見すると、症状としてはやや判断が難しく、特定の診療科に直結しにくい印象です。一般内科(総合内科)の立場で考えると、同様の症状がある場合にはまず胸部CTなどの画像検査で、胸部を中心に原因を確認したいと考えます。
また年齢が小児である点は注意が必要で、小児にみられる腫瘍性疾患の可能性も一度は考慮します。
整形外科で診察を受けていることから骨腫瘍や肉腫については注意している可能性は高いですが、見落としが完全にないとは言い切れません。
ただし、4年という経過を踏まえると、骨腫瘍や肉腫の可能性は高くはないと考えられますが、念のため画像検査を含めた詳しい検査を受けておくことが望ましいと思われます。
最寄りの診療所・クリニックで整形外科またはペインクリニック内科の受診を推奨します。
痛みの性質としては肋間神経痛に近い可能性が考えられます。ストレスとの関連が指摘されることもありますが、明確な原因が特定できない場合も少なくありません。
一般的には整形外科で対応されることが多いですが、症状が改善しない場合にはペインクリニックでの受診も考慮してください。
また、小児科も受診されているようですので、悪性腫瘍などの重大な疾患については検査されていると思いますので、現時点では痛みに対する対症療法が中心になると考えられます。
呼吸をするのが時々苦しくなるようです
かなり前から、時々呼吸が苦しくなるような様子があり、その際に大きく息を吸い込む仕草が見られます。その他の症状はなかったため、これまで受診はしていませんでした。
しかし最近になって、そのような「深く息を吸う」動作が以前より頻繁に見られるようになったため、今回相談しました。
平常通り(様子をみる)を推奨します。
多くの場合はストレスが関係していると考えられます。年齢的にもさまざまなストレスがかかりやすい時期ですので、過度に心配しなくてもよいケースもあります。
気づかないうちに自然に症状が改善していくことも期待できると思います。
もし肺などに実際の異常があって呼吸困難が起きている場合は、息切れが強くなったり、ぐったりするなどの症状がみられることが多いはずです。
それでも不安がある場合は、一度近くの小児科または内科クリニックを受診し、胸部レントゲンや肺機能検査などで確認してもらうとよいでしょう。
平常通り(様子をみる)を推奨します。
おそらく、お子さんは親にうまく伝えられない不安や葛藤を抱えている可能性があります。
まずは時間をとって、じっくりと話を聞いてあげてください。話を受け止めてもらえるだけでも、気持ちが軽くなることがあります。
そのうえで、不安や悩みの原因が分かった場合には、その内容に応じて対策を一緒に考えてあげることが大切です。
最寄りの診療所・クリニックで呼吸器内科または小児科の受診を推奨します。
年齢から考えると受診先は小児科になりますが、事前に電話で確認したうえであれば呼吸器内科がよおいと思います。
花粉、ハウスダスト、猫などのアレルギーがあるとのことから、気管支喘息の可能性も考えられます。
呼吸機能の検査に加えて、どのような状況で息苦しさが強くなるのかを具体的に観察し、その内容を医師に詳しく伝えるとよいと思います。
鼻づまりで呼吸が苦しそうで寝つきも悪いです
3歳の娘は乳児期から鼻づまりと鼻水が続いており、1年を通して症状があります。ここ1年ほどはさらに悪化し、1か月以上耳鼻科で治療を受けていますが改善せず、夜も鼻づまりで苦しそうで寝つきが悪い状態です。
鼻水は透明と黄色が混じり、常に口呼吸になっています。鼻をかんでもすっきりせず、昨日からは口臭も強く感じられるようになりました。
明日受診予定ですが、毎回同じ対応になってしまい原因がはっきりしないまま続いているため、追加で検査などを依頼したいと考えています。
また、呼吸が苦しそうなときの対応方法も分からず、保護者としても不安で眠れない日が続いています。
最寄りの病院で耳鼻いんこう科の受診を推奨します。
鼻づまりが強い場合、睡眠中に一時的な無呼吸が起こることがあります。
アデノイドや扁桃の肥大がないかどうかも、一度確認が必要です。もし無呼吸がみられ、アデノイドや扁桃肥大が原因であれば、手術が検討される場合もあります。
そのため、睡眠時無呼吸の検査を一度受けておくとよいかもしれません。
治療としては、鼻炎の薬や点鼻薬を使用することがありますが、すでに試してみたでしょうか。呼吸が苦しいときは鼻吸引してあげましょう。
また、保育園などの集団保育を受けていると、なかなか治りにくいことが多いです。
最寄りの病院で耳鼻いんこう科の受診を推奨します。
副鼻腔炎(いわゆる蓄膿症)を合併している可能性も考えられます。
症状がなかなか改善しない場合には、大きな病院での精密検査や専門的な治療が必要になることも一般的です。
主治医に相談する際には、「いつまでに改善しなければ手術や大病院への紹介になりますか?」といった具体的な見通しを確認することが重要です。
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※本記事は、病院なび医療相談サービス「医療Q&Aなび」に一般の皆様から寄せられた健康・医療に関する相談に、医師が回答した内容を元に構成しています。回答内容は相談者からインターネット経由で寄せられた内容のみに基づき医師が回答した一事例です。通常の診察で行われるような、相談者の感じている症状・状態の詳細の聞き取りや観察などのコミュニケーションに基づく正式な診断ではなく、あくまで「一般的な医学的情報」を提供しています。症状の現れ方・原因・経過には個人差があり、記事内容がすべての方に当てはまるとは限りません。気になる症状がある場合、突然の悪化・呼吸困難・意識の変化など緊急性が高い場合は、自己判断せず早急に医療機関へご相談ください。

5月中旬頃から咳が出始め、小児科で咳や痰の薬を処方されていました。しかし10日ほど前から、就寝後1時間半~2時間ほどで突然呼吸が苦しくなり、チアノーゼを伴う発作が起こるようになりました。
発作時には激しい咳や鼻水、痰が出て、症状は5分程度続きます。救急搬送後に入院となりましたが、マイコプラズマや百日咳の検査は陰性で、耳鼻咽喉科での鼻や喉の内視鏡検査、レントゲン検査でも異常は見つかっていません。2日間の外泊中も両日とも同様の発作が起こり、再び入院しています。
また、最近は以前と比べて怒りっぽくなり、普段は普通に過ごしていても突然感情的になることが1日に数回あります。一方で、日中は軽い咳が出る程度で、比較的元気に過ごしています。