高齢者の「首が痛い」原因は?何科を受診するべき?

目次
高齢者の「首が痛い」…原因は?
寄せられた質問から多く疑われた原因には、以下のような疾患などがありました。
疑われる疾患など
- めまい
- しびれ感
- ドライアイ
- リウマチ性多発筋痛など
- うつ病/うつ状態
また、「首が痛い」に加えて、約2割半の方が「肩が痛い」と感じていて、さらに1割以上の方が「首が回らない」、1割近くの方が「慢性的な頭痛・頭重」といった症状を訴えていました。
受診は必要?
医師の回答のうち、約9割で「最寄りの医療機関での受診」が推奨されました。
受診を推奨される診療科として多くあがったのは、以下の診療科でした。
推奨される診療科
- 整形外科
- 内科
- 脳神経内科/神経内科
- 精神科
- 心療内科
など
以下からは、実際にあった質問と医師からの回答を紹介します。
首、肩のこりと腰痛
最寄りの診療所・クリニックまたは病院で 整形外科 または 皮膚科、リウマチ科 の受診を推奨します。
症状からは後縦靭帯骨化症や腰椎疾患が疑われます。また、長期内服している薬や基礎疾患との関連で、脊椎関節炎など全身性の病態も考慮が必要です。
整形外科だけでなく、皮膚科とリウマチ科を併設する大きな医療機関で総合的な評価を受け、治療方針を見直すことが勧められます。
首の付け根に痛みが走る
首の後ろの付け根に、髪の毛を引っ張られたような一瞬の鋭い痛みがときどき走ります。すぐに治まりますが、これまで経験したことがなく、不安を感じています。様子を見ていてよいのでしょうか。
平常通り(様子をみる)を推奨します。
一瞬で治まる痛みであれば、後頭神経痛が疑われます。鎮痛薬が効きにくいこともありますが、温めたり冷やしたりすることで軽快する場合があります。改善しない場合は、頭痛外来や神経内科の受診が勧められます。
平常通り(様子をみる)を推奨します。
大後頭神経痛の可能性が高く、現時点では様子見で問題ないと考えられます。その後も痛みが続く場合には、脳神経外科を受診するとよいでしょう。
首、肩、肩甲骨付近のズキズキした痛み
寝違えのような首から肩の痛みをきっかけに、数週間ごとに痛みが肩や肩甲骨周辺へ移動します。鈍痛からズキズキした痛みまであり、この状態が20年近く年に1~2回繰り返されています。
加齢とともに痛みが強くなってきており、過去に帯状疱疹にかかったこともあるため原因が分からず悩んでいます。
最寄りの診療所・クリニックまたは病院で 皮膚科 または 整形外科 の受診を推奨します。
文章だけでは判断が難しいものの、帯状疱疹後神経痛や整形外科的疾患の可能性が考えられます。皮膚科やペインクリニック、整形外科など、複数科での評価を受けることが勧められます。
精神症状からくる慢性的な頭痛、首や肩のひどいこり・痛み
母に関する相談です。母はもともと妄想性障害と幻聴があり、慢性的な頭痛と首・肩の強いこりや痛みが続いています。また、最近は精神症状も悪化する一方です。強いストレスを感じており、身体症状と精神症状をまとめて診てもらえる医療機関を探しています。
最寄りの診療所・クリニックまたは病院で 精神科 の受診を推奨します。
精神科のある総合病院での受診が現実的です。まず精神科で症状を落ち着かせ、その後必要に応じて脳神経系の診察を受ける方法もあります。また、脳神経科の先生でもある程度妄想や幻覚を抑える方法を知っている先生もいると思います。
最寄りの診療所・クリニックまたは病院で 脳神経内科 または 精神科 の受診を推奨します。
症状からは、心身症や緊張型頭痛の可能性が考えられます。脳神経内科と精神科を併設する総合病院を受診し、必要に応じて薬物治療や生活指導を受けることが勧められます。
最寄りの診療所・クリニックまたは病院で 脳神経外科 または 精神科 の受診を推奨します。
精神科と脳神経外科を併設する施設は限られるため、大規模な総合病院を探すのが現実的です。緊張型頭痛であれば、精神科単独でも対応可能な場合があります。
頭痛、肩・首の痛み、手足の痺れ、ふらつきなど
これまで、後頭部の強い痛みと首・肩の痛みを繰り返してきました。最近では手足のしびれやふらつきも出ています。脳に異常はないと言われていますが、症状が続くため他の医療機関を受診すべきか悩んでいます。
最寄りの診療所・クリニックまたは病院で 整形外科 の受診を推奨します。
頸椎と腰椎の両方に問題がある可能性があります。脊椎を専門とする整形外科やペインクリニックでの診察が勧められ、必要に応じて病院での精密検査を受けるとよいでしょう。
最寄りの診療所・クリニックまたは病院で 整形外科 の受診を推奨します。
訴えられている症状は、緊張型頭痛や頸椎・腰椎の椎間板疾患として矛盾がありません。可能であれば、脊椎専門の整形外科医による診察を受けることで、より安心した治療方針が立てられます。
首、肩、腕、大腿骨、膝の痛み
ここ2週間で急激に首や肩、腕、脚の痛みが悪化し、日常動作が困難になっています。画像検査では頸椎や腰椎の狭窄(きょうさく)を指摘され、薬物治療中ですが、手術やセカンドオピニオンを検討すべきか迷っています。
最寄りの診療所・クリニックまたは病院で 整形外科 の受診を推奨します。
受けられた診断が正しいかどうかの確認が重要です。症状の広がりからは、脊柱管狭窄症以外にリウマチ性疾患の可能性も考えられます。血液検査を含めた再評価を行い、必要であれば他の整形外科によるセカンドオピニオンも選択肢となります。
最寄りの診療所・クリニックまたは病院で 整形外科 の受診を推奨します。
狭窄の程度によっては、手術やリハビリも治療の選択肢になります。脊椎専門の整形外科を受診し、総合的に治療方針を検討することが勧められます。
耳の後ろから首、胸にかけて痛みが広がる
最初は耳の後ろから痛みが始まりました。その後、首や胸にまで痛みが広がり、食欲低下や強い倦怠感もあります。複数科を受診しましたが原因が分からず、不安を感じています。
最寄りの診療所・クリニックまたは病院で 整形外科 の受診を推奨します。
受診された診療科で判断がつかないということになれば 、頸椎由来の神経圧迫の可能性も考えられます。整形外科での相談や、必要に応じてMRI検査を検討するとよいでしょう。
右耳の後ろに痛みがあり、首が動かない
今朝、起きた際に右耳の後ろに強い痛みを感じ、首が動かしづらくなりました。腫れもあるように感じ、不安を抱えています。医師の診断では背骨が湾曲している、筋肉の衰えにより首の痛みが発生しているとのことですが、他の診療科も受診すべきでしょうか。
平常通り(様子をみる)を推奨します。
朝に痛みが強いことから、寝違えや筋肉痛の可能性があります。すでに整形外科に通院中ということですので、今日のところは処方されている痛み止めや湿布などで様子をみてはどうでしょうか。その後、腫れが強くなる場合は救急受診を検討します。
平常通り(様子をみる)を推奨します。
後頭神経痛や大耳介神経痛、筋肉性の痛みが考えられます。まず現在通っている病院でもらった湿布や鎮痛剤で経過観察し、改善しなければ整形外科を再受診するとよいでしょう。
最寄りの診療所・クリニックまたは病院で 整形外科 または 耳鼻科 の受診を推奨します。
これまでと異なる急な痛みがあり、腫れているのであれば、筋肉の炎症や皮下出血などの可能性も考慮する必要があります。通院中の整形外科や、他の耳鼻咽喉科で相談してみてはいかがでしょうか。
※本記事は、病院なび医療相談サービス「医療Q&Aなび」に一般の皆様から寄せられた健康・医療に関する相談に、医師が回答した内容を元に構成しています。回答内容は相談者からインターネット経由で寄せられた内容のみに基づき医師が回答した一事例です。通常の診察で行われるような、相談者の感じている症状・状態の詳細の聞き取りや観察などのコミュニケーションに基づく正式な診断ではなく、あくまで「一般的な医学的情報」を提供しています。症状の現れ方・原因・経過には個人差があり、記事内容がすべての方に当てはまるとは限りません。気になる症状がある場合、突然の悪化・呼吸困難・意識の変化など緊急性が高い場合は、自己判断せず早急に医療機関へご相談ください。

長年、首の可動域制限と肩こりがありましたが、今年に入ってから首を動かすと痛みが強くなり、特に夜間は首から左肩、肩甲骨周囲の張りと痛みで眠れない状態が続いています。
整形外科では首の骨化が原因と説明され、鎮痛剤による対症療法しかないと言われました。腰にも慢性的な痛みがあり、今後の治療方針や、このまま痛み止めを使い続けてよいのか不安を感じています。